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メリアム Merriam, Charles Edward

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

メリアム
Merriam, Charles Edward

[生]1874.11.15. アイオワ,ホブキントン
[没]1953.1.8. メリーランド,ロックビル
アメリカの政治学者。シカゴ大学政治学教授 (1911) ,同政治学部長 (23) ,社会科学研究評議会初代会長 (24) ,アメリカ政治学会会長 (25) 。主権論を中心とする政治思想史の研究から出発し,シカゴ市政および国政にも参画。現代諸科学の総合的活用により,アメリカ的民主主義の伸長を志向する政策学としての政治学を体系化し,現代アメリカ政治学の発展に寄与した (→シカゴ学派 ) 。主著『アメリカ政治思想史』A History of American Political Thought (03) ,『政治学の新局面』 New Aspect of Politics (25) ,『シカゴ-市政の直接的観察』 Chicago: A More Intimate View of Urban Politics (29) ,『政治権力』 The Political Power (34) ,『体系的政治学』 Systematic Politics (45) 。

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百科事典マイペディアの解説

メリアム

米国の政治学者。シカゴ大学教授。シカゴ市政に参与。現実体験を生かして政治学における実証的方法を開拓。隣接諸科学の成果を活用し,その門下からシカゴ学派と呼ばれる多くの学者が輩出,現代アメリカ政治学の開拓者となった。
→関連項目政治学ラスウェル

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世界大百科事典 第2版の解説

メリアム【Alan Parkhurst Merriam】

1923‐80
アメリカの民族音楽学者,人類学者。作曲とジャズ研究から出発し,ハースコビツJ.Herskovitsに師事して人類学を学んだ。ノースウェスタン大学でブラジルのアフロ・バイア儀礼音楽についての博士論文を提出後,教壇に立ち(1953),ウィスコンシン大学(1954)を経てインディア大学(1962)の人類学科の主導的な人物となった。その間,コンゴ,ザイール(現,コンゴ民主共和国),フラットヘッド・インディアン等のフィールドワークを行った。

メリアム【Charles Edward Merriam】

1874‐1953
アメリカの政治学者。アイオワ州ポプキントンに生まれ,アイオワ州立大学を卒業。1900年から40年にわたって,シカゴ大学で政治学を講じ,25年アメリカ政治学会会長となる。現実政治にも関心をもち,1909年から6年間,シカゴ市議会議員。主著は《政治権力Political Power》(1934)で,32年6月,ベルリンを訪れたメリアムが,政治的激動期のドイツにおいて,政治権力をめぐる激烈な闘争を目前にしながら,約6週間で一気に書き上げたといわれる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

メリアム
めりあむ
Charles E. Merriam
(1874―1953)

アメリカの政治学者で、現代政治学の父ともよばれている。アメリカ中西部アイオワ州の小都市に生まれる。レノックス大学、アイオワ州立大学に学び、さらにコロンビア大学大学院で経済学・政治学を学んだ。1900年にシカゴ大学講師に就任、以後半世紀余りを同大学において研究・教育に従事した。彼の政治学は、ウォラス政治心理学やアーサー・ベントリーの集団理論などを踏まえつつ、理論的集大成を試みたものであり、その後の現代政治学の発展に大きな影響を与えることになった。とりわけ、シカゴ大学からはラスウェルをはじめとする多くの政治学者が育ち、シカゴ学派の名でアメリカ政治学会をリードすることになった。シカゴ市の市会議員を数年務めたほか、市長選挙に推されて僅少(きんしょう)差で落選した経験をもち、さらに連邦レベルの政治にも関与するなど、現実政治にも強い関心を示した。[有賀 弘]
『C・E・メリアム著、斎藤眞他訳『政治権力』上下(1973・東京大学出版会) ▽C・E・メリアム著、中谷義和訳『アメリカ政治思想史』2冊(1982・御茶の水書房) ▽C・E・メリアム著、和田宗春訳『シカゴ――大都市政治の臨床的観察』(1983・恒文社)』

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367日誕生日大事典の解説

メリアム

生年月日:1874年11月15日
アメリカの政治学者
1953年没

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世界大百科事典内のメリアムの言及

【民族音楽学】より

…ザックスをはじめ,M.コリンスキ,C.ヘルツォーク,M.F.ブコフツァーら,ベルリンでホルンボステルの同僚,助手,研究協力者だった音楽学者たちは,1930~40年代にかけて新大陸に移住し,以後この学問はアメリカで民族音楽学として隆盛をみる。 1955年アメリカで文化人類学と音楽学の二つの研究領域に関心をもつD.マカレスター(1916‐ ),A.P.メリアム,W.ローズ,シーガーCharles Seeger(1886‐1979)らが創立者となって民族音楽学会Society for Ethnomusicologyを結成した。とりわけ,人類学者メリアムは文化的脈絡のなかにおいて音楽をとらえることを主張し,その名著《音楽の人類学》(1964)では,音楽構造の分析のみならず,人間の行動(身体行動,言語行動,社会行動,学習行動)として音楽を研究することの必要性を提起している。…

【権威主義】より

…ナチスやイタリアのファシズムの台頭は,欧米の研究者の強い関心を引き起こした。C.E.メリアムは権威主義をつくりだした状況をクレデンダcredendaとミランダmirandaで説明した(《政治学原理Political Power》1934)。ミランダとは,芸術,儀式,歴史の美化,大衆動員などによる威力誇示によって大衆の情動に訴え,権力が神聖,壮大なもの,調和をもたらす美的なものとして正統化される状況である。…

【政治学】より

…それは政治学者たちの間に,一方では大衆社会化された政治の世界に対する醒めた感情や社会主義革命運動の現実への幻滅の意識が,他方では経験的な社会科学としてのめざましい発展を遂げつつあった経済学や心理学に倣おうという意欲が働いていたからである。 政治学におけるこのような流れを推し進めるのに大きな役割を果たしたのは,C.メリアムを先頭とする1930年アメリカのシカゴ学派であった。そこで彼らは,フロイト的な深層心理解釈を採り入れて政治現象を分析する手法を開発するかたわら,統計や調査結果を数量的に処理して政治現象を客観的に測定・分析する道を開いた。…

【リーダーシップ】より

…善のイデアを認識し高貴なる〈うそ〉の技能を有する哲人王(プラトン),キツネの狡猾(こうかつ)な操作能力とライオンの威圧的な演技力を兼備した君主(マキアベリ),責任・洞察力・情熱に秀でたステーツマン(M.ウェーバー)などが想起されよう。C.E.メリアムは,政治指導者の人格的資質として,情勢観測力,人格的接触能力,対立する集団利害を調整し統合する能力,劇的表現能力,政策やイデオロギーの構想力,勇気と意思力などをあげ,とくにシンボルを駆使する能力と組織化の能力とを近代的リーダーシップの要件として重視している。もとより,政治には相当な熟練と技能の練達が不可欠であり,指導者たる人物は環境や時代に応じた能力と資質を涵養(かんよう)すべきであるが,リーダーシップは指導者の人格的特性のみに還元しうるものではない。…

※「メリアム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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