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モホリ・ナギ László Moholy‐Nagy

世界大百科事典 第2版の解説

モホリ・ナギ【László Moholy‐Nagy】

1895‐1946
ハンガリー出身の画家,造形作家,デザイン教育者。ボルショードに生まれ,ブダペスト大学で法律を学んだのち兵役に服し,負傷後絵画を描き始める。1917年ブダペストで〈マMa(今日)〉グループを結成後,ウィーンを経て20年ベルリンに移り,前衛芸術運動に参加,22年シュトゥルム画廊で個展を開く。同年バウハウスマイスターとなり,金属工房を担当,翌年からは予備課程をも指導,自らは絵画,立体作品のほかに写真,タイポグラフィー,広告,書物装丁などの分野で構成主義的で機能主義的な作品を制作した。

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世界大百科事典内のモホリ・ナギの言及

【アメリカ美術】より

…19世紀後半以降,機能主義と造形主義の洗礼によってデザイン上の変革が起こり,さらに大量生産・大量消費という社会的条件の変化によって全面的な変質が迫られた。1920年代後半にベル・ゲッデスNorman Bel Geddes(1893‐1958),ティーグWalter Dorwin Teague(1883‐1960)らがインダストリアル・デザイナーとして独立し,37年にはシカゴでL.モホリ・ナギの指導下に〈ニュー・バウハウス〉が設立されデザイン教育の中心となった。第2次大戦後は家具の分野で,ヨーロッパ出身の建築家のほかネルソンGeorge Nelson(1908‐86),C.イームズらが機能主義的造形を生み出した。…

【キネティック・アート】より

…その後,M.デュシャンの《回転半球》(1925)などがある。キネティック・アートを理論的に体系化したのは,モホリ・ナギである。1950年代後半から,ふたたびキネティック・アートの大きな動きが始まり,とくにJ.ティンゲリーの廃物機械を利用したナンセンスな機械彫刻は,機械技術文明への皮肉といわれている。…

【デザイン】より

… B.タウトら表現主義の影響をうけながらW.グロピウスが1919年ワイマールに設立したバウハウスは,産業革命以来の生産物のみならず視覚的コミュニケーションにおける上記のような先駆的活動を統合するもので,その教育システムに,デザインの思想が表現されていた。そこでは建築,家具,グラフィック,テキスタイル,演劇,写真など,あらゆる分野が結びつけられ,カンディンスキー,クレー,シュレンマー,モホリ・ナギ,イッテンなど多彩な教授陣を擁し,近代デザイン・建築運動のメッカとなった。バウハウス以外にも,ル・コルビュジエ,ロシアの構成主義,デ・ステイル,未来派など,近代デザインを探求する相互に関連した動きが,ほぼ同時期に見られた。…

【バウハウス】より

… グロピウスの最初のマニフェスト(1919)で明らかにされたように,バウハウスにおいてはあらゆる造形活動は窮極的に建築に統合されるという考え方があったが,J.イッテンの提案した〈予備過程Vorkurs〉がその教育の特色をなすようになった。最初に招いた教授はイッテンのほか,マルクスG.Marcks,ファイニンガーL.Feininger,マイヤーA.Meyerで,ついでムッヘG.Muche,O.シュレンマー,P.クレー,W.カンディンスキー,さらにL.モホリ・ナギ等が招聘(しようへい)された。イッテンは23年にバウハウスを去るが,広い視野で造形の基礎的探究が中心に据えられたのはイッテンの功績である。…

【フォトグラム】より

…歴史的には,ドイツのJ.H.シュルツェ(1727)やイギリスのT.ウェッジウッド(1802)などが感光材料を考案する際に行った実験もフォトグラムの方法によっているといえるが,明確な形では,W.H.F.タルボットのレース模様をフォトグラムにした資料(1839)が,現存する最も古いものだろう。この方法を表現手段として利用した作家で著名なのは,M.レイL.モホリ・ナギで,M.レイはこの方法に自分の名を冠してレイヨグラムRayogramと呼び,多くの作品を残している。モホリ・ナギがフォトグラムを重要視したのは,抽象的な画像において,絵具を使った場合のような筆跡を排除できるからであり,このことによって匿名性を確保できるという構成主義の立場からであった。…

【ライト・アート】より

…人工光線をさまざまな手段によってコントロールし,それを直接人間の視覚へ結びつけて表現を行う美術をいう。1920年ころから実験的な作品が作られ,とくにモホリ・ナギの《ライト・スペース・モデュレーター(光・空間調整器)》(1921‐30)は,光の反射,透過,屈折などの性質を機械的にコントロールする装置として有名。ほかに舞台装置,実験映画などでも光の芸術が追求された。…

※「モホリ・ナギ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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