モル熱容量(読み)モルネツヨウリョウ

化学辞典 第2版 「モル熱容量」の解説

モル熱容量
モルネツヨウリョウ
molar heat capacity

物質1 mol の熱容量比熱容量分子量を乗じたものに等しい.分子熱モル熱モル比熱ともいわれるが,IUPACではモル熱容量の使用を勧告している.記号C.圧力一定の場合の定圧モル熱容量 Cp と体積一定の場合の定積モル熱容量 CV とがあり,前者は温度上昇に伴う膨張により外圧に対してなす仕事の分だけ後者より大きい.理想気体では

CpCVR
ここで,R気体定数である.[別用語参照]エネルギー均等分配の法則

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モル熱容量」の意味・わかりやすい解説

モル熱容量
もるねつようりょう
molar heat capacity

モル比熱ともいう。系の熱容量をその系の物質量で割ったもの。 SI単位は J・mol-1 。熱容量は,一定圧力下と一定体積下とで値が異なる。それぞれ,定圧モル熱容量,定積 (または定容) モル熱容量という。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android