翻訳|Mongoloid
いわゆる三大人種の一つ。頭髪は剛毛で黒褐色ないし真黒色,皮膚の色は黄色ないし黄褐色,目の虹彩は褐色ないし黒褐色,眼裂は狭く上がり目,内端には蒙古皺襞(もうこしゅうへき)の特徴を示す。眼瞼はおもく,鼻根は平坦,眉間(みけん)から鼻部への隆起も低い。肩幅広く,四肢短く,身長も一般に低い。乳児は蒙古斑(もうこはん)を持つ。分布は,シベリア,東アジア,東南アジア,西南アフリカ,南北アメリカである。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報
黄色人種・蒙古系人種とも。コーカソイド,ニグロイド,オーストラロイドと並ぶ四大人種の一つ。中間色で黄色みを帯びた皮膚,黒く太い直毛,蒙古ひだのある細い目,平坦な顔,うすいひげと体毛,胴の長さに比して相対的に短い四肢などを特徴とする。日本を含む東アジアを中心に,東南アジア・北アジアに広く分布。アメリカ大陸の原住民もモンゴロイドの分派と考えられる。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
…最低8個体分と見られる人骨の中には,椎骨,脛骨など体肢骨破片のほかに,かなり完全な頭蓋3個が含まれている。39年,ワイデンライヒは,老年男性頭蓋は原始的モンゴロイドに,二つの壮年女性頭蓋はそれぞれメラネシア人とエスキモーに類似するとし,上洞人の家族が異なる種族から構成されていたと述べている。これらの化石は,41年北京原人とともに紛失してしまったが,そのレプリカを再吟味した呉新智は,61年,上洞人に現在の中国人,エスキモー,アメリカ・インディアンに類似する特徴を認め,彼らは原始的モンゴロイドを代表するものであるという結論に達した。…
…西はトバカカール山脈,北はカラコルム,ヒマラヤ両山脈,東はアラカン山脈によって画され,南はインド洋に大きく逆三角形状に突出する一大半島部は,アジア大陸の一部ではあるが,亜大陸とよぶにふさわしい規模と相対的独立性とをもち,インド亜大陸とよばれる。そこは南アジアともよばれ,インド(バーラト),パキスタン・イスラム共和国,バングラデシュ人民共和国,ネパール王国,ブータン,スリランカ民主社会主義共和国およびインド洋上のモルジブ共和国の7ヵ国からなる(現代の各国についてはそれぞれの項を参照)。…
…身長は中等度か高い。(2)モンゴロイド大人種 皮膚の色は淡黄色から褐色で,毛は少なく,ひげはうすい。短頭で,頭髪は直毛,虹彩は黒色ないし濃褐色である。…
…旧人段階ですでに認められたヨーロッパ,西アジア,北アフリカの人類集団の地域性は,ウルム氷期後半にいたってますます鮮明となり,同じ地域に現存するコーカソイドの母体となった(コーカソイド大人種)。コーカソイド以外の地理的人種であるニグロイド,モンゴロイド,オーストラロイドが分化したのもほぼ同じ時期で,東アジア起源のモンゴロイドの一派は,当時陸化していたベーリング海峡を渡って新大陸へ移住した(モンゴロイド大人種)。約1万年前にウルム氷期が終わり,更新世から完新世(沖積世)に変わるとともに,人類の文化は後期旧石器文化から新石器文化へ発展した。…
※「モンゴロイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
突発的に発生し、局地的に限られた地域に降る激しい豪雨のこと。長くても1時間程度しか続かず、豪雨の降る範囲は広くても10キロメートル四方くらいと狭い局地的大雨。このため、前線や低気圧、台風などに伴う集中...