コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

モンゾニ岩 モンゾニがんmonzonite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

モンゾニ岩
モンゾニがん
monzonite

ほぼ等量カリ長石 (主として正長石) と斜長石 (曹灰長石) を含み,黒雲母,輝石,角閃石などを伴う粗粒完晶質深成岩。ときに石英を含むこともある。自形の斜長石結晶の間をカリ長石が充填したいわゆるモンゾナイト状組織が特徴的で,有色鉱物として,バーケビ角閃石,チタン輝石,エジリン輝石などを含むことがある。閃長岩閃緑岩の中間的性質を示し,閃長閃緑岩とも呼ばれる。石英の含量が増加すると,石英モンゾニ岩あるいはアダメロ岩と呼ばれる。名称の由来は,チロル地方のモンゾニ山を構成する岩体がこの種の岩石であることによる。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

岩石学辞典の解説

モンゾニ岩

すでにmonzon-syeniteまたはpseudosyeniteとして知られていた岩石または岩石系列に付けられた名称[Lapparent : 1864, Cordier : 1868].コルディエルはこの岩石は長石(正長石,斜長石),輝石,雲母からなるとした[Cordier : 1868].ブレガーはモンゾニ岩を閃長岩と閃緑岩の中間の岩石として,SiO2は62~49%の間で,輝石,角閃石,雲母,橄欖(かんらん)石,石英は同量含まれているとする[Brögger : 1895].モンゾニ岩は酸性の石英モンゾニ岩(アダメロ岩)から塩基性の橄欖石モンゾニ岩まで非常に広い範囲で変化し系列を作る.閃長岩と閃緑岩あるいは斑糲(はんれい)岩との中間の性質の岩石である.相当する火山岩をラタイトまたは粗面安山岩と呼ぶ.モンゾニ岩のグループには,アルカリ長石と斜長石の量がほぼ同量で,石英の量は10%以下の0~5%くらいで,准長石は含まれないか長石量の10%以下のものをいう.マフィック鉱物は10~25%くらいである[Tröger : 1935].岩石名はイタリア,チロル地方のモンゾニ(Monzoni)の地名に因む.

出典|朝倉書店岩石学辞典について | 情報

モンゾニ岩の関連キーワードハイパーポタッシク型花崗岩カルシアダメロ岩モントハルデ岩アロシェット岩ヴァレヴァラ岩カムチャツカ岩モンゾニ斑岩キェルサス岩正長石斑糲岩ウクライナ岩石英閃緑岩線微モンゾニ岩ボウネリー岩ウィンザー岩ケンタレン岩ラルヴィク岩ハイウッド岩バウシャイトモンゾ閃緑岩アッピン岩

今日のキーワード

天地無用

運送する荷物などに表示する語で、破損の恐れがあるため上と下を逆にしてはいけない、の意。[補説]文化庁が発表した平成25年度「国語に関する世論調査」では、本来の意味とされる「上下を逆にしてはいけない」で...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android