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ユメゴンドウ Feresa attenuata; pygmy killer whale

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ユメゴンドウ
Feresa attenuata; pygmy killer whale

クジラ目ハクジラ亜目マイルカ科ユメゴンドウ属。長らく全身の標本が得られなかったために幻のイルカとされ,ユメゴンドウと名づけられた。 1952年に山田致知 (むねさと) が初めて全身骨格を紹介したことからムネサトイルカとも呼ばれる。体長は約 2.6mに達し,雄は雌より大きい。最大体重は約 225kg。体色は全身黒色であるが,口唇部に不規則な白斑があるほか,臍 (へそ) よりやや後方から肛門にかけて長円形の白斑がある。また体側には波形の,左右の胸鰭 (むなびれ) の間には錨 (いかり) 型の淡色斑がある。噴気孔は1個で頭部正中線上に位置する。上顎は下顎より突き出ており,嘴 (くちばし) はなく吻端は丸みを帯びる。体型はやや体高が高く背鰭前方が最も太い。肛門から胸部に向って深さ1~3cmの縦溝がある。胸鰭は長くやや前方に位置し,先端は丸い。背鰭は体の中央に位置し,先端はとがり,前縁は後方に傾き後縁は湾曲している。上顎骨に大きい円錐歯が8~11対,下顎骨に 11~13対並ぶ。通常 50頭以下の群れで行動するが,数百頭の大群をなすこともある。魚類やイカ類を捕食するが,まれにイルカ類を襲う。全海洋の熱帯および亜熱帯における大洋域に生息する。 63年に相模湾で追込漁により 14頭が捕獲され,短期間飼育されたことがある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ユメゴンドウ
ゆめごんどう / 夢巨頭
pygmy killer whale
[学]Feresa attenuata

哺乳(ほにゅう)綱クジラ目イルカ科に属するハクジラ。最大体長は2.7メートルで、雄は雌よりやや大きい。頭部は楕円(だえん)形で、背びれは体中央に位置し、比較的大きくて鎌(かま)形をし、胸びれの先端はやや丸い。全身黒色であるが、口唇部は白色で、胸腹部に白色帯がみられる。熱帯から温帯の海洋に分布し、50頭以下の群れが普通である。日本やハワイの水族館で飼育された例がある。[西脇昌治]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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