ヨトウガ(英語表記)Mamestra brassicae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨトウガ
Mamestra brassicae

鱗翅目ヤガ科。前翅長 20mm内外。触角は雌雄ともに糸状。前翅は灰褐色で樹皮様模様があり,淡黄色の亜外縁線がある。後翅は基部付近が白く,外縁に向って暗色を帯びる。成虫は春と夏に出現し,平地に多くみられる。幼虫は地中にひそみ,夜間活動して各種の野菜,特にカンラン,ダイコンハクサイなどに大害を与える。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,中国,サハリンシベリアヨーロッパなどに広く分布する。

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百科事典マイペディアの解説

ヨトウガ

鱗翅(りんし)目ヤガ科の一種。開張50mm内外。暗褐色で前翅に不規則な斑紋がある。日本全土,朝鮮半島,中国,インド,ヨーロッパに分布。幼虫はヨトウムシ夜盗虫)といい野菜類の大害虫で,昼間は根元の土中に潜み,夜活動しキャベツ,ハクサイなどを食害する。成虫は年2回4〜5月と9〜10月に現れる。
→関連項目ヤガ(夜蛾)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨトウガ
よとうが / 夜盗蛾
cabbage army worm
[学]Mamestra brassicae

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤガ科に属するガ。はねの開張40~45ミリ。はねは細長く、体翅とも黒褐色、後翅は基部からはねの3分の2あたりまで白っぽい。前翅にはあまり明瞭(めいりょう)でない黒色横線があり、横脈上の淡褐色紋は白色と黒色の環で囲まれている。亜外縁部にも白線があり、その外側は黒っぽい。ほとんど日本全土からユーラシア大陸の全域に分布する。幼虫は体長40ミリくらいのイモムシで、胴部の背面は黒みを帯びた褐色、尾端近くは黒っぽい。気門は灰黄色で黒環に囲まれ、それより腹側は明るい褐色。ヨトウムシとよばれ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ソラマメ、ジャガイモ、ニンジン、ホウレンソウなど非常に多くの農作物の葉を食べて大害を与える。蛹(さなぎ)で越冬し、春に第一化が羽化し、6月下旬に土中で蛹化(ようか)、第二化の成虫は9~10月に羽化する。幼虫は昼間は株元や土中に潜み、夜間出てきて食害する。[井上 寛]

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