コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヨトウガ Mamestra brassicae

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヨトウガ
Mamestra brassicae

鱗翅目ヤガ科。前翅長 20mm内外。触角は雌雄ともに糸状。前翅は灰褐色で樹皮様模様があり,淡黄色の亜外縁線がある。後翅は基部付近が白く,外縁に向って暗色を帯びる。成虫は春と夏に出現し,平地に多くみられる。幼虫は地中にひそみ,夜間活動して各種の野菜,特にカンラン,ダイコンハクサイなどに大害を与える。北海道,本州,四国,九州,朝鮮,中国,サハリンシベリアヨーロッパなどに広く分布する。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

百科事典マイペディアの解説

ヨトウガ

鱗翅(りんし)目ヤガ科の一種。開張50mm内外。暗褐色で前翅に不規則な斑紋がある。日本全土,朝鮮半島,中国,インド,ヨーロッパに分布。幼虫はヨトウムシ夜盗虫)といい野菜類の大害虫で,昼間は根元の土中に潜み,夜活動しキャベツ,ハクサイなどを食害する。
→関連項目ヤガ(夜蛾)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ヨトウガ
よとうが / 夜盗蛾
cabbage army worm
[学]Mamestra brassicae

昆虫綱鱗翅(りんし)目ヤガ科に属するガ。はねの開張40~45ミリ。はねは細長く、体翅とも黒褐色、後翅は基部からはねの3分の2あたりまで白っぽい。前翅にはあまり明瞭(めいりょう)でない黒色横線があり、横脈上の淡褐色紋は白色と黒色の環で囲まれている。亜外縁部にも白線があり、その外側は黒っぽい。ほとんど日本全土からユーラシア大陸の全域に分布する。幼虫は体長40ミリくらいのイモムシで、胴部の背面は黒みを帯びた褐色、尾端近くは黒っぽい。気門は灰黄色で黒環に囲まれ、それより腹側は明るい褐色。ヨトウムシとよばれ、キャベツ、ハクサイ、ダイコン、ソラマメ、ジャガイモ、ニンジン、ホウレンソウなど非常に多くの農作物の葉を食べて大害を与える。蛹(さなぎ)で越冬し、春に第一化が羽化し、6月下旬に土中で蛹化(ようか)、第二化の成虫は9~10月に羽化する。幼虫は昼間は株元や土中に潜み、夜間出てきて食害する。[井上 寛]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

ヨトウガの関連キーワードヨトウムシ(夜盗虫)ブランコヤドリバエマルガタゴミムシアゲハチョウネキリムシアメバチジガバチ夏眠夜蛾

今日のキーワード

所信表明演説

政府の長が施政に関する考え方を明らかにするために行う演説。日本の国会では、臨時国会や特別国会の冒頭に内閣総理大臣が衆議院および参議院の本会議場で行い、当面の問題を中心にその国会における内閣の方針を示す...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android