ヨーネ病(読み)ヨーネビョウ(その他表記)Johne's disease

デジタル大辞泉 「ヨーネ病」の意味・読み・例文・類語

ヨーネ‐びょう〔‐ビヤウ〕【ヨーネ病】

ウシヤギなどの反芻はんすう動物が感染する細菌性の伝染病家畜伝染病の一つ。ヨーネ菌という抗酸菌に汚染された水や牧草を摂取して感染する。慢性下痢が続いて痩せ衰え、治療法やワクチンが無いため多くが死亡する。日本を含め、世界各地で発生

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改訂新版 世界大百科事典 「ヨーネ病」の意味・わかりやすい解説

ヨーネ病 (ヨーネびょう)
Johne's disease

ウシ,ヒツジおよびヤギがかかる特徴的な伝染性腸炎で,きわめてがんこな慢性の下痢を主たる症状とし,泌乳中のウシでは乳量の急激な低下,貧血,体重減少などの症状を示す。原因菌はMycobacterium paratuberculosis(=M.johnei)で結核菌と同様抗酸性である。本菌は牧野などに自然のまま放置された糞便(ふんべん)中で200~300日も生存する。野外における伝播(でんぱ)は,感染動物の糞便で汚染された飲水飼料を摂取した場合に起こる。ヨーネ病はヤギ,ヒツジに比較してウシへの感染が多い。原因菌はウシの小腸粘膜で増殖し,次いで腸間膜リンパ節にも及ぶ。成牛では病巣は広い範囲におよぶが,症状は子牛ほど重くない。ウシでは2歳齢以内ではあまり症状を示すことはなく,2~6歳で現れる。診断は補体結合反応や蛍光抗体法を組合せて行われるが,ヨーニン(原因菌抽出物)を用いた皮内反応も行われている。糞便からの細菌の分離も有効な診断法である。予防は汚染地からの導入を防ぐことが最も重要である。
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栄養・生化学辞典 「ヨーネ病」の解説

ヨーネ病

 パラ結核菌が家畜に感染して起こす疾病で,腸壁が肥大する症状を示す.

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