ラリサ(英語表記)Lárisa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ラリサ
Lárisa

ギリシア,バルカン半島部中部,セサリア (古代名テッサリア) 地方の都市。セサロニキの南南西約 120km,セサリア平野東部の中心都市で,ピニオス川にのぞむ。古代にこの地方がいくつかの強力な貴族に支配されていた時代に,ラリサはアレウアダイ家の支配の中心地で,ペロポネソス戦争ではアテネ側について戦ったが,のち内紛で衰退。前 344~196年マケドニア領。その後ローマ領となり,ビザンチン時代には要塞が築かれた。 1393年以降約 500年間オスマン帝国の支配下におかれ,1881年ギリシア領。 1920年代までにはトルコ系住民はすべて市を去った。現在,豊かな農業地帯を背景に農産物の集散地として発展。ウゾ (アニスの種子などをブランデー原酒に漬けたのち蒸留した酒) ,絹織物などを生産。 60年代以降,製糖,製紙の大プラントが立地。アテネ,ボロス,セサロニキと鉄道で連絡。人口 11万 3426 (1991推計) 。

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デジタル大辞泉の解説

ラリサ(Larisa/Λάρισα)

ギリシャ中部、テッサリア地方の都市。ビニオス川沿いに位置する。古くから交通の要地であり、紀元前6世紀より同地方の中心都市となった。ローマ帝国分裂後、東ローマ帝国領となり、ブルガリア帝国、セルビア帝国に続いて、15世紀よりオスマン帝国の支配下に置かれた。19世紀末にギリシャ領。古代劇場、アゴラ城砦などの遺跡が残る。ラリッサ

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ラリサ
らりさ
Larisa

ギリシア中部、テッサリア地方の中心地で、ラリサ県の県都。人口12万6076(2001)。首都アテネから北西220キロメートルの距離にある。ギリシアの南北と東西を結ぶ十字路に位置する交通上の要地。ピニオス川の河畔を占め、鉄道でボロス港に容易に達し、空港もある。また、肥沃(ひよく)かつ広大なラリサ平野の農産物の集散地でもある。紀元前6世紀ごろからこの地方の重要な都市となり、前4世紀までテッサリア全土を支配した豪族アレウアダイの本拠であった。[真下とも子]

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