ラーマン(Tungku Abdul Rahman)(読み)らーまん(英語表記)Tungku Abdul Rahman

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

ラーマン(Tungku Abdul Rahman)
らーまん
Tungku Abdul Rahman
(1903―1990)

マレーシアの政治家。マラヤのサルタン家に生まれる。1920~1931年イギリス留学。第二次世界大戦後の1947年ふたたびイギリスに留学、翌1948年ケンブリッジ大学で法学士号を取得。1949年帰国。1951年統一マラヤ国民組織(UMNO)の総裁に就任した。1955年の立法議院選挙でUMNO、馬華公会(MCA)、マラヤ・インド人会議(MIC)からなる連盟党を率いて52議席中51議席を獲得。1957年マラヤ連邦独立とともに首相兼外相に就任した。1963年マラヤ連邦、シンガポールサラワク北ボルネオ(現、サバ)を合併したマレーシア連邦実現に成功、初代首相となる。1969年の人種暴動後の与党内紛により1970年辞職したが、その後も政界長老として言論活動を展開していた。

[黒柳米司]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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