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リプトン Lipton, Seymour Arthur

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リプトン
Lipton, Seymour Arthur

[生]1903.11.6. ニューヨークシティー
[没]1986.12.5. ニューヨーク,グレンコーブ
アメリカの彫刻家。最初歯科医を志したが,独学で彫刻を学び,1945年頃から金属彫刻による抽象的象徴主義作風を確立。作品はステンレス薄板などによる特異な律動感と鋭い輪郭線を特徴とする。

リプトン
Lipton, Sir Thomas Johnstone, 1st Baronet

[生]1850.5.10. グラスゴー
[没]1931.10.2. ロンドン
イギリスの貿易商,老舗紅茶ブランド「リプトン」の創業者。ヨットマンとしても名をはせた。食料品店を営むアイルランド系の両親のもとに生まれ,1865年にアメリカ合衆国に渡った。5年間さまざまな仕事についたのち,グラスゴーに戻って小さな食料品店を開く。この店の成功を足がかりにイギリス各地に店舗を展開した。商品を好条件で仕入れるため,セイロン(スリランカ)の広大な茶園,コーヒー農場,カカオ農場を買い取り,シカゴに直営の豚肉処理場を建設。イギリス国内の果樹園,ジャム工場,パン屋,ベーコン製造施設なども傘下に収め,1898年リプトン株式会社に事業を統合した。1898年ナイトの称号を授与され,1902年には准男爵に叙された。ヨットレース界でも活躍し,1899~1930年の間,5回にわたり愛艇『シャムロック』でアメリカズカップ・レースに挑戦した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リプトン
りぷとん
Lipton (Thomas J.) Inc.

イギリスの世界的に有名な紅茶会社。19世紀末にトーマス・J・リプトンSir Thomas Johnstone Lipton(1850―1932)によってスコットランドで設立された。リプトンはイギリス各地に紅茶販売店を開くだけに満足せず、やがて自分自身の茶、コーヒー、ココアの農園をセイロン(現スリランカ)に買い、30か国以上に貿易代理業者を設定した。アメリカ人に紅茶を飲むことを教えたのはリプトンだとすらいわれている。その後、1927年に経営不振に陥ったとき、19世紀末以来リプトンにマーガリンを輸出していたオランダのバン・デン・バーグ商会が25%の出資を行い、その経営権を獲得した。バン・デン・バーグ商会は同じくオランダのユーゲンス商会とともに1927年にマーガリン・ユニをつくり、イギリス・オランダ系国際化学資本ユニリーバのオランダ側企業となったので、リプトンも現在ではユニリーバの子会社となっている(アメリカ・リプトンも1946年にユニリーバに買収された)。[佐藤定幸]

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世界大百科事典内のリプトンの言及

【紅茶】より

…インド茶園はクーリーとよばれるミャンマー,中国,インド各地からの出稼ぎ労働者を労働力とする大規模プランテーションによって経営され,その結果,家族的小規模経営に依存していた中国茶は,イギリス市場はもとより世界市場においてもしだいに後退を重ねてゆく。イギリスのインド茶園の成功とともに,リプトン,ブルック・ボンドなど数多くの紅茶大企業が生まれ,イギリス資本が世界を制覇するに至る。
[紅茶の生活史]
 イギリス人の一日の生活は紅茶とともに始まる。…

※「リプトン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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