リンケージ(英語表記)linkage

翻訳|linkage

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

リンケージ
linkage

「連係」と訳される。併存する2つの政治的体系において,一方に起点をもち,他方に反作用を生じさせる連続的な反復行動のすべてをさす。そのような行動には直接的なものと間接的なものがあり,連係の過程には浸透的,反応的,競争的の3つのタイプがある。 1969年アメリカの国際政治学者 J.ローズノウによって,国内政治と国際政治の間の連係を分析するために提唱された。これら両者をこれまでのように別個に扱うのではなく,相互に作用し合う2つのシステムとみなすことによって,国内政治と外交政策との関連をより正確に分析しようとしたもの。このような概念が提唱されるのは,今日,国境が従来のように堅固な壁ではなくなり,国内政治の国際化,国際政治の国内化といわれるような,相互浸透の状況が存在しているからである。またこの用語はある争点領域で相手側から譲歩を引出すために他の争点領域の問題と結びつけて外交交渉を行う場合のように,政策概念としても用いられる。ニクソン政権時代にキッシンジャー国務長官が人権問題をめぐってソ連から対米譲歩を引出すために最恵国待遇を与えるという形で通商政策と連係させた事例などはこれにあたる。このような政策をリンケージ政策と呼ぶ。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

大辞林 第三版の解説

リンケージ【linkage】

国際間の交渉を進める上で、全く別の問題を関連づけ、双方を抱き合わせて解決する方法。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リンケージ
りんけーじ
linkage

生物の二つ以上のそれぞれ別の形質を支配する遺伝子が、同一染色体上にあって、それらの形質または遺伝子が相伴って子孫に伝えられること。連鎖、連関ともいう。[黒田行昭]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典の解説

リンケージ

〘名〙 (linkage)
メンデルの独立の法則に従わず、両親の形質の組み合わせがそのまま次の代に残される現象。同一染色体上にある遺伝子と相同染色体上の対立遺伝子との間に交差がなければ減数分裂においてともに行動し、同一配偶子にはいるところから起こるもの。連関。連鎖。〔生物と無生物の間(1956)〕
② (連鎖、接続の意) 二国間の複数の懸案を関係づけて交渉し、それぞれの問題について互いに譲歩を重ねながら、全体をまとめて解決していく外交交渉のやり方。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

イグノーベル賞

ノーベル賞のパロディとして、世界中のさまざまな分野の研究の中から「人々を笑わせ、そして考えさせる業績」に対して贈られる賞。「イグノーベル(Ig Nobel)」とは、ノーベル賞創設者アルフレッド・ノーベ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

リンケージの関連情報