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リーマン・ブラザーズ

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

リーマン・ブラザーズ

世界30カ国に約2万9千人の従業員を抱える米名門証券会社。1850年、綿花取引会社として設立。1887年にニューヨーク証券取引所会員となった。1984年にいったんアメリカン・エキスプレスに身売りし、数回の社名変更を経て93年に現社名になり、94年に再び独立、ニューヨーク再上場を果たした。日本には86年に進出。企業合併・買収(M&A)、株式・債券の引き受け、不動産関連業務で強みを発揮した。05年にはライブドアの転換社債を引き受け、ニッポン放送の買収工作を資金面で支援した。

(2008-09-16 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

リーマン・ブラザーズ
りーまんぶらざーず
Lehman Brothers Holdings Inc.

世界各地で広範囲に営業を展開していたアメリカの大手投資銀行(2008年倒産)。1850年にアラバマ州モントゴメリーに創業者ヘンリーリーマンが、弟のエマニュエルメイヤーとともに設立した商品仲介取引会社が同社の発祥である。1858年、ニューヨークに移転し、1887年にニューヨーク証券取引所に会員権を取得し、その2年後に株式を公開。1929年には、クローズドエンド型(発行者が発行証券を買い戻すことを保証しない)の投資信託会社としてリーマンThe Lehman Corp.が設立された。同社は1977年の投資銀行クーン・ローブKuhn,Loeb & Co.の買収によりリーマン・ブラザーズ・クーン・ローブと改称して経営規模を拡大させたものの、1984年にアメリカン・エキスプレス・グループに吸収され、グループ傘下の証券会社シェアソン・ローブ・ローズとの統合によりシェアソン・リーマン・ブラザーズとなった。同社は1986年ロンドン証券取引所、1988年には東京証券取引所の会員権を獲得した。リーマン・ブラザーズはアメリカン・エキスプレスの優良部門としてその収益を支えてきたが、1993年に総合金融会社プライメリカに売却された。さらに翌1994年にはプライメリカから分離独立した。
 同社の主要業務は、機関投資家、企業、政府、個人資産家を相手とする企業投資業務であったが、証券引受業、法人金融、戦略的投資顧問業務、証券売買、資産運用、外国為替(かわせ)取引、金融デリバティブ(派生商品)取引、商品取引など単なる証券会社の枠を越えて、さまざまな市場取引からも収益をあげた。リーマン・ブラザーズはニューヨーク証券取引所、NASDAQ(ナスダック)(アメリカの株式店頭市場)をはじめとする世界各国の主要証券取引所、商品取引所に株式、確定利付証券の取引業者としての会員権をもち、世界的な事業展開、組織力により、市場間の価格差を利用した裁定取引や異時点間の価格差を利用する投機的取引から莫大(ばくだい)な収益をあげた。低採算部門である貴金属市場からは1997年より撤退し、収益の大半は高利回り債、株式引受け、投資顧問業などによるものであった。また1990年代は、M&A(買収・合併)、株式発行、デリバティブなどによる大型取引の増大と、アメリカ株式市場の活況により同社の収益は拡大し、1994年の総収入91億9000万ドルは1998年には2倍以上に上昇した。同社の収益構成比率は、自己取引が46%ともっとも多く、続いて投資銀行業による28%、手数料収入11%、正味利息・配当収入14%などとなっていた。1998年の総資産は1538億9000万ドル、総収入は198億9400万ドル。[萩原伸次郎]

その後の動き

同社は2000年代に入り、住宅ローン債権を借入金で購入し、それを証券化して販売する手数料収入で高収益を上げてきた。しかし、住宅市況の悪化を引き金に資産が大きく劣化、2008年前半には赤字に転落、補填(ほてん)のための増資のめどがたたず、2008年9月に経営破綻(はたん)した。負債総額は6130億ドルで、アメリカ史上最大の倒産となった。その後、野村ホールディングスがリーマン・ブラザーズの北アメリカを除く、ヨーロッパ、中東ならびにアジア・太平洋事業を買収した。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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