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ル・カレ ル・カレLe Carre, John

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ル・カレ
ル・カレ
Le Carre, John

[生]1931.10.19. イギリスプール
イギリスのスパイ小説作家。本名デイビッド・コーンウェル。オックスフォード大学を卒業後,イートン校で教えていたが,その後外務省に勤務し 1959年に西ドイツに赴任した。そこで小説を書きはじめたが3冊目の『寒い国から来たスパイ』 The Spy Who Came in from the Cold (1963) の成功により作家活動に専念する。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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百科事典マイペディアの解説

ル・カレ

英国のスパイ小説作家。1963年の《寒い国から帰ってきたスパイ》で,冷戦下における酷薄なスパイの世界をリアルに描き,一躍このジャンル第一人者となった。その後も英国諜報部の中年のスパイ,ジョージスマイリーとソ連諜報部のカーラとの死闘を描いた《スクールボーイ閣下》などの〈スマイリー三部作〉や,中東に舞台を置いた《リトルドラマーガール》など,次々に重厚な傑作を発表している。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ル・カレ
るかれ
John le Carr
(1931― )

イギリスのスパイ小説家。本名、デイビッド・ジョン・ムーア・コーンウェルDavid John Moore Cornwell。南イングランドドーセット州プールに生まれる。スイスのベルン大学を卒業後、オックスフォード大学で法律を学んだのち、1956年からイートン校で2年間教鞭(きょうべん)をとる。その後、59年から外務省書記官となり、旧西ドイツのボンに赴任した。63年から2年間はハンブルク領事を務める。大使館勤務のかたわら小説を書き始め、1961年に発表した処女作『死者にかかってきた電話』がCWA(イギリス推理作家協会)シルバー・ダガー賞を受賞。『寒い国から帰ってきたスパイ』(1963)は、それまでの活劇娯楽色の強いスパイ小説とは一線を画した新しいスパイ小説として絶賛された。冷戦時代における諜報戦のリアルな実態とスパイたちの姿を等身大に描いたこの作品は、CWAゴールド・ダガー賞、MWA(アメリカ探偵作家クラブ)長編賞、サマセット・モーム賞を受賞した。その後、『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(1974)、二度めのCWAゴールド・ダガー賞を受賞した『スクールボーイ閣下』(1977)、そして『スマイリーと仲間たち』(1980)の「スマイリー三部作」をはじめ、『リトル・ドラマー・ガール』(1983)、『パーフェクト・スパイ』(1986)など、現実の国際政治を背景に、謀略と裏切りの渦中にうごめくスパイたちを描き続けた。冷戦終了後も、武器輸出をテーマにした『ナイト・マネジャー』(1993)、チェチェンを舞台にした『われらのゲーム』(1995)、パナマ運河返還をめぐる物語『パナマの仕立屋』(1996)など、スパイ小説の枠を越えた意欲的な作品を発表している。1984年にはMWA巨匠賞、88年にはCWAダイヤモンド・ダガー賞を受賞した。[吉野 仁]
『田口俊樹訳『パナマの仕立屋』『シングル&シングル』(1999、2000・集英社) ▽宇野利泰訳『死者にかかってきた電話』『寒い国から帰ってきたスパイ』(ハヤカワ文庫) ▽菊池光訳『ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ』(ハヤカワ文庫) ▽村上博基訳『スクールボーイ閣下』『スマイリーと仲間たち』『リトル・ドラマー・ガール』『パーフェクト・スパイ』『ナイト・マネジャー』『われらのゲーム』(ハヤカワ文庫)』

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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