レト(英語表記)Lētō

デジタル大辞泉 「レト」の意味・読み・例文・類語

レト(Lētō)

ギリシャ神話女神ゼウスに愛されてアポロンアルテミスを生んだ。ローマ神話ではラトナ

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改訂新版 世界大百科事典 「レト」の意味・わかりやすい解説

レト
Lētō

ギリシア神話で,双子神アポロン,アルテミスの母神。ローマ神話のラトナLatonaにあたる。彼女はティタン神族のコイオスKoiosとフォイベPhoibēの娘で,ゼウスに愛されて双子神を懐妊したが,すべての陸地がゼウスの妃ヘラの怒りを恐れてお産場所を提供しなかったため,レトはかろうじてオルテュギアOrtygia(〈うずらの里〉の意)と呼ばれた浮き島で両神を産み落とした。以来,この浮き島は海底に根を張った〈輝く島〉デロス島となり,アポロン,アルテミスの聖地として尊ばれることになったという。
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百科事典マイペディア 「レト」の意味・わかりやすい解説

レト

ギリシア神話のティタン神族のコイオスとフォイベの娘。ゼウスに愛され,ヘラの嫉妬(しっと)のためにお産の場所を捜してさまよい,ついにオルテュギアの浮島デロス島)でアポロンとアルテミスを産んだ。
→関連項目クサントス=レトーンニオベ

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世界大百科事典(旧版)内のレトの言及

【ギリシア神話】より

…ついで彼はテミスThemis(掟)をめとり,ホーライ(季節の女神たち),エウノミエEunomiē(秩序),ディケDikē(正義)などを生む。さらにデメテルによりペルセフォネを,レトによりアポロンとアルテミスとを得,最後にヘラと結婚し,彼女が正妻となる。ゼウスは人間の女との間にも多数の子をもうける。…

※「レト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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