世界遺産詳解 「クサントス-レトーン」の解説 クサントスレトーン【クサントス-レトーン】 1988年に登録された世界遺産(文化遺産)。クサントスとレトーンはそれぞれトルコ南部の町で、海洋民族リュキア人の古代都市遺跡がある。地中海に面し商業で発展したが、ペルシア、マケドニア、ギリシア、ローマに侵略され、最後のローマの攻撃で壊滅した。古代ギリシア人やローマ人がクサントスについて書き残しており、往時の動静が今に伝えられる。クサントス-レトーンにはローマ時代の遺構なども残されており、劇場、教会、葬祭塔、神殿などの遺跡がある。古代の文化や文明の姿を知る手がかりが残されていることなどが評価され、世界遺産に登録された。◇英名はXanthos-Letoon 出典 講談社世界遺産詳解について 情報
百科事典マイペディア 「クサントス-レトーン」の意味・わかりやすい解説 クサントス=レトーン トルコの地中海沿岸の都市アンタルヤ近くにある古代リュキアの都市遺跡。クサントスにはローマ時代の劇場,ビザンティンの教会,前7世紀の住居などの遺構が残る。リュキア独特の神殿型や家型,角柱型をした建築墓の遺跡もある。レトーンは女神レトをまつった聖域で,ローマ時代の建物のほかギリシアの神殿や劇場の跡も残る。アラム語,ギリシア語,リュキア語の3言語で書かれた碑文も出土。1988年,世界文化遺産に登録。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報