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レビタン レビタンLevitan, Isaak Iljic

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

レビタン
Levitan, Isaak Iljic

[生]1860.8.30. キバルタ
[没]1900.8.4. モスクワ
ロシアの風景画家。1873~84年モスクワ絵画彫刻学校に学び,ヨーロッパを旅行してバルビゾン派から影響を受けた。1891年から移動展派に属し,ロシアの大自然を主題に抒情的風景画を描いた。主要作品はトレチヤコフ国立美術館所蔵の『白樺の森』(1885~89),『夕べの鐘』(1892)など。(→ロシア美術

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百科事典マイペディアの解説

レビタン

近代ロシアの画家。リトアニアのキバルタイ生れ。モスクワの美術学校で学んだのち,1889年パリに出てドービニーコローらの影響を受けた。レーピンクラムスコイなどとともに〈移動展派Peredvizhniki〉の一人としてリアリズム絵画の発展に努めた。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

レビタン
れびたん
Исаак Ильич Левитан Isaak Il'ich Levitan
(1860―1900)

ロシアの画家。リトアニアの鉄道員の家に生まれ、モスクワの絵画・彫刻・建築専門学校でサブラーソフとポレノフに師事した。1891年から移動派のメンバーになる。98年から母校の教授となって後進の指導にあたるほか、クリミア、ボルガ、フィンランド、イタリア、フランス、スイスなど各地を旅し、独特の風景画を描いた。その特色は、対象とする自然の雰囲気をきわめて繊細に叙情豊かに表現し、見る者に心の安らぎを与える美的世界を確立したことである。作家チェーホフと親交を結んだこともあって、レビタンの風景画にはチェーホフの叙情的散文を思わせるものがあると評された。代表作に『秋日』(1879)、『白樺(しらかば)の林』(1885~89)、『雨あがり』(1889)、『黄金の秋』(1895)(いずれもモスクワ、トレチャコフ美術館)など。ロシアの風景をロシア人の心にしみる世界に昇華した画家といえよう。[木村 浩]

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