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ロスコー Roscoe, Sir Henry Enfield

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ロスコー
Roscoe, Sir Henry Enfield

[生]1833.1.7. ロンドン
[没]1915.12.19. ロンドン
イギリスの化学者。ロンドンで T.グレアム,A.ウィリアムソンに,またハイデルベルク大学で R.ブンゼンに師事した。マンチェスターのオーウェンズ・カレッジ教授就任 (1857) 以来,研究,教育に献身し,世界的な化学研究の中心地を築き上げた。ブンゼンと協力して,光化学変化の量が吸収光の量に比例することを発見した (ブンゼン=ロスコーの法則 ) ほか,バナジウムの単離 (69) ,その酸化物の分子式の決定,タングステン塩化物の研究,ウランの化学的性質の研究などでも有名。また化学史家として J.ドールトン原子論の起源を研究したことでも知られている。教科書"Lessons in Elementary chemistry"は名著と評価された。 1884年ナイトの称号を贈られた。

ロスコー
Roscoe, William

[生]1753
[没]1831
イギリスの文学者。『ロレンツォ・デ・メディチ伝』 Life of Lorenzo de' Medici (1795) のほか,児童詩を含む数冊の詩集がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ロスコー
ろすこー
Sir Henry Enfield Roscoe
(1833―1915)

イギリスの化学者。ロンドンに生まれ、ロンドン大学でグレアムとウィリアムソンに学んだのち、1853年ハイデルベルクのブンゼンのもとに留学。水素と塩素の光化学反応を研究し、反応量が吸収した光エネルギーに比例することを示した(1855~1857)。1857年帰国し、マンチェスターのオーウェンス・カレッジの化学教授となった。もっとも重要な研究はバナジウムの研究で、その最高酸化物がV2O5であることを示し、また純粋なバナジウムを単離した(1865~1868)。化学教育の改善にも尽力し、『初等科学シリーズ・化学』(1872)やショルレンマーとの共著『化学教科書』(1877)など優れた教科書を著した。ハーデンとの共著『ドルトンの原子論の起源に関する新見解』(1869)の著作もある。1866年以後労働者のための公開講義を行った。1885年に大学を退職したのちは国会議員をはじめとして数々の役職を歴任した。[内田正夫]

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