ロックフェラー財団(読み)ロックフェラーザイダン(英語表記)Rockefeller Foundation

デジタル大辞泉 「ロックフェラー財団」の意味・読み・例文・類語

ロックフェラー‐ざいだん【ロックフェラー財団】

石油事業で財をなしたジョン=ロックフェラー人類福祉増進目的として1913年に創設した民間慈善団体。本部ニューヨーク

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改訂新版 世界大百科事典 「ロックフェラー財団」の意味・わかりやすい解説

ロックフェラー財団 (ロックフェラーざいだん)
Rockefeller Foundation

社会公益,福祉の増進に寄与することを目的に,1913年J.D.ロックフェラーによって設立されたアメリカの多目的財団近年におけるおもな助成活動として,(1)食糧問題研究する団体への援助,アジア,アフリカラテン・アメリカ地域の食糧問題で悩む国々の研究活動を助成する〈飢餓克服〉プログラム,(2)世界の人口問題研究助成事業,(3)ブラジル,タイその他のアジア,アフリカの大学の施設改善,拡張計画などを援助する大学教育プログラム,(4)アメリカ国内における少数民族グループの学校管理者の養成などの〈機会の均等〉プログラム,(5)大気浄化運動その他の環境改善プログラムなどを行っている。国際関係分野では,1980年代のエネルギー問題の研究,世界秩序研究所の研究プロジェクト,国連調査訓練所による核拡散防止と通常兵器の制限に関する研究の助成などを行っている。1983年度の助成金総額は約3680万ドル。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロックフェラー財団」の意味・わかりやすい解説

ロックフェラー財団
ロックフェラーざいだん
Rockefeller Foundation

アメリカの大石油資本家 J.ロックフェラーによって,1913年ニューヨークに設立された財団で,「世界を通じ人類福祉の増進」を目的としている。カーネギー,フォード財団とともにアメリカにおける最大規模の財団の一つ。当初は医療や公衆衛生医学教育・研究に対する援助を重点的に行なった。その後,29年にローザ・スペルマン・ロックフェラー記念基金を統合,世界的範囲で医学,公衆衛生,農業,自然科学,人文・社会科学の知識の普及へと活動範囲を広げた。東南アジア,アフリカなど新興国の援助に力点がおかれており,これらの留学生に対する奨学金制度も拡充されている。

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百科事典マイペディア 「ロックフェラー財団」の意味・わかりやすい解説

ロックフェラー財団【ロックフェラーざいだん】

米国の石油王J.D.ロックフェラーが,〈人類の福祉の増進〉を目的として1913年設立した財団。自然,人文,社会の諸科学にわたる研究の助成を行うほか独自の研究機関をもつ。第2次大戦後は,アジア,アフリカ等の新興国への援助が増大。本部ニューヨーク。
→関連項目ワールドウォッチ研究所

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