ロビンソン風速計(読み)ロビンソンフウソクケイ(英語表記)Robinson's cup anemometer

デジタル大辞泉 「ロビンソン風速計」の意味・読み・例文・類語

ロビンソン‐ふうそくけい【ロビンソン風速計】

Robinson anemometer》自由に回転する直立軸の腕に3個または4個の半球(風杯)を取りつけ、直立軸の回転数から風速を求める器械アイルランドの物理学者トーマス=ロビンソンによって1846年に考案されたもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「ロビンソン風速計」の意味・読み・例文・類語

ロビンソン‐ふうそくけい【ロビンソン風速計】

  1. 〘 名詞 〙 ( ロビンソンは Robinson 発明者のアイルランド人の名から ) 自由に回転する直立軸に三個または四個の半球(風杯)をもった腕を取りつけ、直立軸の回転数から風速を求める器械。
    1. [初出の実例]「しかもロビンソン風速計で測った平均風速だけを目安にして」(出典:天災と国防(1934)〈寺田寅彦〉)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ロビンソン風速計」の意味・わかりやすい解説

ロビンソン風速計
ロビンソンふうそくけい
Robinson's cup anemometer

3個または 4個の半球形の風杯をつけた風速計。1846年アイルランドのトマス・ロムニー・ロビンソンが考案した。日本の風観測で最も親しまれた風速計である。風程 100mごとに電気接点が開閉するようになっていて,電気盤または自記電接計数器とともに使用され平均風速を測定する(→風速)。しかし,風速や風の乱れの大小によって風杯の回転が変化しやすい。気象庁では,1886年から 1960年頃まで使用された。以降も,鉄道の鉄橋高速道路橋桁ビル屋上などで見かけられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

スキマバイト

働き手が自分の働きたい時間に合わせて短時間・単発の仕事に就くこと。「スポットワーク」とも呼ばれる。単発の仕事を請け負う働き方「ギグワーク」のうち、雇用契約を結んで働く形態を指す場合が多い。働き手と企...

スキマバイトの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android