ローブデコルテ

デジタル大辞泉 「ローブデコルテ」の意味・読み・例文・類語

ローブ‐デコルテ(〈フランス〉robe décolletée)

襟ぐりを大きくあけ、首筋から背・胸の上部をあらわにした、裾の長い袖なしのドレス男子燕尾服えんびふくに相当する婦人用の礼服。ロブデコルテ。

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精選版 日本国語大辞典 「ローブデコルテ」の意味・読み・例文・類語

ローブ‐デコルテ

  1. 〘 名詞 〙 ( [フランス語] robe décolletée 「襟を大きくあけた服」の意 ) 男子の燕尾服に相当する婦人用礼服の一種。襟ぐりを大きくし、肩口や背・胸があらわになり、すそが床まであるもの。
    1. [初出の実例]「本年一月三十日を以て定められたる婦人中礼服はローブデコルテーと称し」(出典:風俗画報‐二号(1889)服飾門)

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百科事典マイペディア 「ローブデコルテ」の意味・わかりやすい解説

ローブ・デコルテ

衿(えり)を大きく刳(く)り背や肩をあらわにしたドレス。イブニングドレスが代表的。普通ワンピース仕立てで,丈は床まで,袖(そで)なしで手袋は長いものを用いる。帽子はかぶらないが,宝冠をつける場合もある。外出の際は毛皮などのストールケープをはおる。日本では1886年宮中の洋式服制が定められ,大礼服マントー・ド・クールに次ぐ女性の中礼服として用いられた。

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世界大百科事典(旧版)内のローブデコルテの言及

【服制】より

…洋式服制は,86年6月23日の宮内省内達で実現した。西欧宮廷と同様な大礼服マントー・ド・クールmanteau de cour,中礼服ローブ・デコルテrobe décolletée,小礼服ローブ・ミーデコルテrobe me‐décolletée,通常礼服ローブ・モンタントrobe montanteである。大礼服は新年式に着用する豪華な最高礼服で,トレーンを引き,その長さとお裾奉持の人数は,身分によって定まる。…

【ローブ】より

…ローブ・ア・ラングレーズrobe à l’anglaiseは簡素なイギリス風,ローブ・ア・ラ・ポロネーズrobe à la polonaiseはポーランド風など,各国のモードをとり入れてフランス化したものが流行した。 日本で明治時代に宮中の礼服として採用されたローブ・デコルテrobe décolletéeは,衿を大きくく(刳)り,背や肩をあらわにしたドレス,ローブ・モンタントrobe montanteは衿が首の長さいっぱいまであり,袖も長いドレスをいい,これらは今日にも残されている。【池田 孝江】。…

※「ローブデコルテ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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