日本大百科全書(ニッポニカ) 「ローレン」の意味・わかりやすい解説
ローレン
ろーれん
Sophia Loren
(1934― )
イタリアの映画女優。ローマに生まれ、ナポリで育ち、美人コンテストに入賞して映画界に入る。大プロデューサーのカルロ・ポンティと結婚して、世界的な大女優に成長したが、彼との結婚が重婚罪で訴えられて、正式に成立するまでに9年かかった。大型で明るいグラマーな美女で、イタリア、アメリカ、イギリス、フランス映画などで国際的に活躍した。主要な作品は『河の女』(1955)、『ふたりの女』(1961)、『ボッカチオ'70』(1961)、『昨日・今日・明日』(1964)、『ローマ帝国の滅亡』(1964)、『チャップリンの伯爵夫人』(1966)、『ひまわり』(1969)、『特別な一日』(1977)、『プレタポルテ』(1994)がある。
[日野康一]
『筈見有弘編『ソフィア・ローレン 華麗なる大輪のひまわり』(1975・芳賀書店)』▽『A・E・ホッチナー著、坂口智彰訳『ソフィア・ローレン 生きて愛して』(1979・講談社)』