ヴェゼール渓谷の先史時代史跡群と洞窟壁画群(読み)ヴェゼールけいこくのせんしじだいしせきぐんとどうくつへきがぐん

世界遺産詳解の解説

ヴェゼールけいこくのせんしじだいしせきぐんとどうくつへきがぐん【ヴェゼール渓谷の先史時代史跡群と洞窟壁画群】

1979年に登録された世界遺産(文化遺産)で、フランスの南東部アキテーヌ地方にある。先史時代の遺跡が多く残り、壁画が描かれた洞窟が26、集落の跡も147を数える。なかでも有名なのが、1万7000年前に描かれたラスコーの洞窟壁画である。ラスコーの洞窟が発見されたのは1940年。入り口近くの「牡牛の間」は洞窟内で最も広く、野牛を中心にウマやシカなど数種の動物が描かれている。入り口から17mほど奥の「奥洞」には「中国の馬」や牝牛、奥洞の手前で右にそれる洞窟には「威嚇するバイソン」や人間の姿が見られる。画法は赤、黒、黄色などの色彩で塗られた「彩画」と輪郭線を刻み付ける「線刻画」の2種類で、保存状態のよさも奇跡的であることなど、古代人の高度な絵画技術を例証する美術の宝庫として注目され、世界遺産に登録された。◇英名はPrehistoric Sites and Decorated Caves of the Vézère Valley

出典 講談社世界遺産詳解について 情報

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