一人っ子政策(読み)ひとりっこせいさく

知恵蔵mini「一人っ子政策」の解説

一人っ子政策

中華人民共和国(中国)で1979年に施行された「計画生育」と呼ばれる出産制限政策。急速な人口増を抑制するために、原則として1組の夫婦につき子供を1人に制限するもので、遵守することを宣言した者には優遇策が、違反した者には罰金などが科せられた。農村部少数民族など、様々な条件により1人に制限されない場合もある。中国ではこの政策により4億人の誕生が抑制されたとしている。しかし、労働人口減少や急速な少子高齢化などにより2002年頃から、夫婦の片方一人っ子の場合には2人目の出産が認められるようになるなど規制は次第に緩和されていった。15年10月29日、中国共産党は一人っ子政策を終わらせ、すべての夫婦が2人目の子供を持つことを認める方針を打ち出した。

(2015-11-2)

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デジタル大辞泉「一人っ子政策」の解説

ひとりっこ‐せいさく【一人っ子政策】

中国で1979年に施行された政策。急激な人口増加を緩和するため、一組の夫婦につき子供を一人に制限し、二人目からは罰金を科すもの。人口抑制の効果はみられたが、社会全体の高齢化や労働人口の減少が深刻化したため、段階的に緩和策をとりながら2015年に廃止。すべての夫婦に第二子の出産を認めた。

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百科事典マイペディア「一人っ子政策」の解説

一人っ子政策【ひとりっこせいさく】

人口の爆発的増加を抑えるため,1980年代ころから行われるようになった中国における人口抑制政策。2002年に法制化も行われたが,現在では子供1人の際に受けられる優遇措置がいくらか緩められている。しかし,20年以上にわたって若年層数の抑制を行った結果,今後は高齢者比率が高まって人口構成バランスが大きく崩れる懸念があるほか,過保護な家庭が増加するなどの社会問題も顕在化してきている。
→関連項目改革・開放

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