デジタル大辞泉 「一朝」の意味・読み・例文・類語 いっ‐ちょう〔‐テウ〕【一朝】 [名]1 ある朝。ある日。「一朝明ければ」2 わずかな間。「一朝にして滅びる」3 朝廷全体。また、朝廷に仕えるすべての人。「―信仰してはじめて法流をうけ給ふ」〈平家・一〇〉[副]急に何かあるときにいう語。いったん。ひとたび。「一朝事あるときは、すぐ駆けつけよう」[類語](1)一朝一夕・一夜/(2)一回・一遍・ひとたび・一度・短時間・一時いっとき・一時いちじ・一時ひととき・一頻ひとしきり・短日月・短時日・一朝一夕・短い・暫しばらく・暫しばし・暫時・少時・束の間・時の間・瞬く間・見る間に・刹那・咄嗟とっさ・半時・寸陰・一時的・かりそめ・寸刻・寸時・寸秒・片時かたとき・瞬時・瞬間・一瞬・数刻・たまゆら・須臾しゅゆ・電光石火・はかない・あっと言う間・間髪を容いれず 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「一朝」の意味・読み・例文・類語 いっ‐ちょう‥テウ【一朝】 〘 名詞 〙① ある日の朝。ある日。[初出の実例]「一朝辞レ寵長沙陌。万里愁レ聞行路難」(出典:経国集(827)一四・奉試賦得王昭君〈小野未嗣〉)「五更に都を出て一朝に旅に立つ」(出典:海道記(1223頃)序)[その他の文献]〔詩経‐小雅・彤弓〕② わずかな間。かりそめ。[初出の実例]「時龍何処在、光武一朝乗」(出典:菅家文草(900頃)二・後漢書竟宴、各詠史、得光武)「源氏多年の蟄懐(ちっくゎい)一朝(テウ)に開る事を得たり」(出典:太平記(14C後)一〇)[その他の文献]〔礼記‐檀弓上〕③ ( 副詞的に用いられる ) あるとき急に。[初出の実例]「今若し一朝病苦の為に此処にて死失せば」(出典:経国美談(1883‐84)〈矢野龍渓〉前)[その他の文献]〔韓愈‐短燈檠歌〕④ 朝廷全体。または朝廷に仕えるすべての人。[初出の実例]「四しゅ帰伏して遂に門葉にまじはり、一てう信仰してはじめて法流をうく」(出典:中院本平家(13C前)一〇)[その他の文献]〔魏志‐杜畿伝〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
普及版 字通 「一朝」の読み・字形・画数・意味 【一朝】いつちよう(てう) 一旦。ひとたび。唐・劉希夷〔白頭を悲しむ翁に代る〕詩 一に臥して、相ひるもの無し 三春の行樂、誰が邊(ほとり)にか在る字通「一」の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報 Sponserd by