一挙手一投足(読み)イッキョシュイットウソク

デジタル大辞泉 「一挙手一投足」の意味・読み・例文・類語

いっきょしゅ‐いっとうそく【一挙手一投足】

韓愈「応科目時与人書」から。一度手を挙げ、一度足を踏み出す意》
こまかな一つ一つ動作行動。「一挙手一投足に気を配る」
ちょっとした努力。わずかな骨折り。「一挙手一投足の労を費やす」
[類語]物腰こなし身ごなし身のこなし振る舞い一挙一動挙動立ち居振る舞い挙措振り所作しぐさ素振り身振りアクション

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精選版 日本国語大辞典 「一挙手一投足」の意味・読み・例文・類語

いっきょしゅ【一挙手】 一投足(いっとうそく)

  1. ( 一度だけ手を挙げ、足を動かす意から ) わずかばかり骨を折ること。少しの努力。
    1. [初出の実例]「如何なる大事業をも一挙手一投足の労を言はぬばかりの希望の光明が認められなければならぬ筈であるが」(出典:春潮(1903)〈田山花袋〉三)
    2. [その他の文献]〔韓愈‐応科目時与人書〕
  2. 細かい一つ一つの動作や行動。行動のすべて。一挙一動。
    1. [初出の実例]「其一挙手一投足は国家即ち寧ろ政府の指令を仰がざる可らざるに至らしめたり」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉三)

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