デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「一条局」の解説
一条局(3) いちじょうのつぼね
正親町公蔭(おおぎまち-きんかげ)の娘。正親町忠季(ただすえ)の妹。徽安(きあん)門院につかえる。のち光厳(こうごん)天皇の後宮にはいって対御方(たいのおんかた)とよばれ,義仁(ぎにん)法親王を生む。京極派の歌人として延文2=正平(しょうへい)12年(1357)ごろまで活躍し,琴もよくした。
【格言など】をちかたのさとは朝日にあらはれて煙にうすき竹のひとむら(「風雅和歌集」)
一条局(1) いちじょうのつぼね
橋本実俊(さねとし)の娘。遊義門院につかえ,後宇多天皇との間に良治親王を生む。のち後醍醐(ごだいご)天皇の後宮にはいり,応長元年(1311)前後に世良(ときよし)親王を,ついで静尊法親王と皇女ひとりを生んだ。