中世和歌の一流派。京極為兼(ためかね)の主唱により持明院統(じみょういんとう)宮廷を基盤に1285年(弘安8)ごろから約60年間行われた。対象を精細に観照し、自由な用語で迫真的に表現することを重んじ、二条派の形式主義と対立。とくに動きと光のある清新な自然詠に特色を示す。「波の上にうつる夕日の影はあれど遠つ小島は色くれにけり」(為兼)。
活動の成果として『玉葉集』『風雅集』がなるが、観応(かんのう)の擾乱(じょうらん)(1349~52)で光厳(こうごん)院が南朝に捕らわれるに及び衰滅した。代表歌人に伏見(ふしみ)院、永福門院(えいふくもんいん)、従三位(じゅさんみ)為子、花園(はなぞの)院、進子(しんし)内親王らがある。
[岩佐美代子]
『岩佐美代子著『京極派歌人の研究』(1974・笠間書院)』
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…毘沙門堂家ともいう。為教とその子京極為兼(ためかね)は二条家に対抗して持明院統・西園寺家に親近して立場を確立し,伏見天皇の側近を中心に京極派を形成して歌道の覇権を握る。京極派は中世の勅撰和歌集のうち《玉葉和歌集》(為兼撰),《風雅和歌集》(花園院監)を撰して,その存在を誇示するが,為兼に実子がなく,その没後まもなく断絶する。…
※「京極派」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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