一酸化鉛(読み)イッサンカナマリ

デジタル大辞泉の解説

いっさんか‐なまり〔イツサンクワ‐〕【一酸化鉛】

黄色または赤色のの酸化物。酸にもアルカリにも溶ける。融解した鉛に空気を吹き込むか、硝酸鉛などを熱分解して作ったものは黄色で、金密陀(きんみつだ)とよばれ、これを融解して冷却したものは橙赤色で、密陀僧(みつだそう)リサージ)とよばれる。鉛ガラス釉薬・顔料の原料、ゴムの加硫促進剤などに使用。化学式PbO

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化学辞典 第2版の解説

一酸化鉛
イッサンカナマリ
lead monoxide

PbO(223.20).酸化鉛(Ⅱ),密だ僧,リサージともいう.金属鉛の粉末を空気中で加熱すると,黄色(β形)~赤色(α形)の酸化鉛(Ⅱ)が得られる.黄色形のものは正方晶系.密度9.63 g cm-3.融点888 ℃,沸点1470 ℃.赤色形のものは正方晶系.密度9.53 g cm-3.融点900 ℃.両性化合物で硝酸,アルカリにそれぞれ鉛(Ⅱ)化合物,亜ナマリ酸塩となって溶けるが,水にはほとんど溶けない.鉛ガラスクリスタルガラス,鉛釉の原料,セラミックス,顔料,ペイント,乾燥剤,ゴムの加硫促進剤および促進助剤,合成ゴム加硫剤,塩化ビニル安定剤,医薬品(消炎薬)などに用いられる.劇薬,有毒.[CAS 1317-36-8:PbO][CAS 1311-11-1:3PbO・H2O]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典内の一酸化鉛の言及

【酸化鉛】より

…溶融した鉛を空気中で表面酸化するか,シュウ酸鉛PbC2O4を二酸化炭素中で加熱して得られる黒色の無定形物質。
[酸化鉛(II)]
 一酸化鉛ともいう。化学式PbO。…

※「一酸化鉛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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