万人の道(読み)バンニンノミチ(その他表記)The Way of All Flesh

デジタル大辞泉 「万人の道」の意味・読み・例文・類語

ばんにんのみち【万人の道】

《原題The Way of All Fleshバトラーの自伝的長編著者遺作で、没後の1903年に刊行

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「万人の道」の意味・わかりやすい解説

万人の道
ばんにんのみち
The Way of All Flesh

イギリス小説家 S.バトラー小説。 1903年刊。一族3代の歴史を綴る作者の精神的自叙伝であり,偽善的,自己満足的なビクトリア朝宗教,道徳,家庭生活などあらゆる価値に対して偶像破壊的な攻撃を加えた反逆の書として,特異な意味をもつ。

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世界大百科事典(旧版)内の万人の道の言及

【バトラー】より

…1901年にその続編を発表。死後発表された小説《万人の道》(1903)は,精神的自叙伝であり,イギリス文学では珍しい教養小説でもある。ビクトリア朝の宗教・道徳の偽善,父権の横暴,家庭生活の荒廃などを果敢に暴露攻撃したもので,現代なお注目に値する。…

※「万人の道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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