三字経(読み)サンジキョウ(その他表記)Sān zì jīng

デジタル大辞泉 「三字経」の意味・読み・例文・類語

さんじきょう〔サンジキヤウ〕【三字経】

本朝三字経ほんちょうさんじきょう

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精選版 日本国語大辞典 「三字経」の意味・読み・例文・類語

さんじきょうサンジキャウ【三字経】

  1. 中国の童蒙書。一巻。宋の王応麟撰、一説に区適子撰で黎貞が継続修成したと伝える。三字で一句とし隔句毎に韻をふみ、自然現象道徳歴史常識などの内容を三百数十句に連ねて童蒙訓育の資に供したもの。明代に流行して日本伝来模刻注釈され、大橋訥庵はこれにならって「本朝三字経」を著わした。

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改訂新版 世界大百科事典 「三字経」の意味・わかりやすい解説

三字経 (さんじきょう)
Sān zì jīng

中国,南宋の王応麟の編と伝えられる字書。児童用の識字教科書。〈人之生,性本善(人の生まるるや,性もと善なり)〉にはじまる3字句で通してある。《千字文》とともに広く行われた。字に重複があり,文辞も《千字文》に劣るといわれながら,いわゆる〈俗耳に入りやすく〉,中国では,《千字文》より明らかに大きい影響を民衆に及ぼした。〈人之生〉という名の映画があれば,すなわちめでたしめでたしのハッピー・エンドを予想させるのも,〈性本善〉という下の句までが,一般人の記憶に深く入りこんでいるためである。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三字経」の意味・わかりやすい解説

三字経
さんじきょう
San-zi-jing

中国で,子供に字を教えるために村塾で使用された代表的なテキスト。宋の王応麟撰と伝えられるが,宋末の区適子の撰,清の黎貞の続成とする説もある。毎句3字で,韻をふみ,人倫その他の常識的なことを儒教的立場で説いたもの。日本に伝えられ,『三字経訓詁解』『三字経童子訓』『本朝三字経』などがある。

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