三木のり平(読み)ミキ ノリヘイ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「三木のり平」の解説

三木 のり平
ミキ ノリヘイ


職業
喜劇俳優

本名
田沼 則子(タヌマ タダシ)

生年月日
大正13年 4月11日

出生地
東京市日本橋区(東京都 中央区)

学歴
日本大学専門部芸術学科〔昭和22年〕卒

経歴
在学中から演劇活動を行い、卒業後三木鶏郎グループの一員となり、NHKラジオ「日曜娯楽版」などに出演。青山杉作研究所、俳優座を経て、東宝ミュージカルスで活躍。昭和31年東宝と契約、「のり平の三等亭主」「次郎長意外伝」シリーズの三太郎役などに出演、また「社長」「駅前」シリーズの準主役で軽妙自在な珍演で精彩を放った。その後フリーとなり、映画、テレビ、舞台ユーモアペーソスのある役どころで活躍。アドリブのうまさ、軽妙洒脱な芸に定評があった。舞台の代表作に「あかさたな」「恋すれど恋すれど物語」「雲の上団五郎一座」がある。桃屋CMナレーションでも茶の間に親しまれた。森光子主演「放浪記」などの舞台演出も手掛けた。

所属団体
日本喜劇人協会

受賞
紫綬褒章〔昭和61年〕,勲四等旭日小綬章〔平成8年〕 菊田一夫演劇賞(第16回)〔平成3年〕「放浪記」「雪之丞変化」の演出,読売演劇大賞(最優秀演出家賞 第2回 平6年度) 毎日映画コンクール助演男優賞(昭39年度)「香華

没年月日
平成11年 1月25日 (1999年)

家族
長男=小林 のり一(タレント)

伝記
品格と色気と哀愁と舞台人走馬灯乾杯!ごきげん映画人生笑芸日記 一九九六-二〇〇五渡る世間はシャレばかり―96〜04大衆芸能日記品格と色気と哀愁と江戸前で笑いたい―志ん生からビートたけしへ笑うふたり―語る名人、聞く達人 高田文夫対談集あなたの想い出―Memories of Youお笑い研究所品格と色気と哀愁とOyako―parents and children笑うふたり―語る名人、聞く達人 高田文夫対談集舞台裏の喜劇人たち待ってました!勘九郎―中村勘九郎対談集昭和・平成タレント太平記―私をトリコにした男たち鏡の中の青春―私の昭和30年前後こんなもんやで人生は―ムコ殿の人間修行あの日あの夜 森繁 久彌 著矢野 誠一 著瀬川 昌治 著高田 文夫 著高田 文夫 著森繁 久彌 著高田 文雄 編高田 文夫 著高平 哲郎 著西条 昇 著森繁 久弥 著ブルース・オズボーン 写真高田 文夫 著林 圭一 著中村 勘九郎 著林家 木久蔵 著矢代 静一 著藤田 まこと 著森繁 久彌 著(発行元 朝日新聞出版早川書房清流出版筑摩書房白夜書房朝日新聞社中央公論新社中央公論新社晶文社風塵社朝日新聞社インクス,シンコー・ミュージック〔発売〕中央公論社創樹社文芸春秋学習研究社新潮社主婦と生活社東京新聞出版局 ’09’09’07’06’04’01’01’01’00’00’99’98’98’97’94’91’88’88’86発行)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「三木のり平」の解説

三木 のり平
ミキ ノリヘイ

昭和・平成期の喜劇俳優



生年
大正13(1924)年4月11日

没年
平成11(1999)年1月25日

出生地
東京市日本橋区(現・東京都中央区)

本名
田沼 則子(タヌマ タダシ)

学歴〔年〕
日本大学専門部芸術学科〔昭和22年〕卒

主な受賞名〔年〕
毎日映画コンクール助演男優賞(昭39年度)「香華」,紫綬褒章〔昭和61年〕,菊田一夫演劇賞(第16回)〔平成3年〕「放浪記」「雪之丞変化」の演出,読売演劇大賞(最優秀演出家賞 第2回 平6年度),勲四等旭日小綬章〔平成8年〕

経歴
在学中から演劇活動を行い、卒業後三木鶏郎グループの一員となり、NHKラジオ「日曜娯楽版」などに出演。青山杉作研究所、俳優座を経て、東宝ミュージカルスで活躍。昭和31年東宝と契約、「のり平の三等亭主」「次郎長意外伝」シリーズの三太郎役などに出演、また「社長」「駅前」シリーズの準主役で軽妙自在な珍演で精彩を放った。その後フリーとなり、映画、テレビ、舞台にユーモアとペーソスのある役どころで活躍。アドリブのうまさ、軽妙洒脱な芸に定評があった。舞台の代表作に「あかさたな」「恋すれど恋すれど物語」「雲の上団五郎一座」がある。桃屋のCMのナレーションでも茶の間に親しまれた。森光子主演「放浪記」などの舞台演出も手掛けた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「三木のり平」の解説

三木のり平 みき-のりへい

1924-1999 昭和後期-平成時代の俳優。
大正13年4月11日生まれ。三木鶏郎(とりろう)グループに参加,NHKラジオ「日曜娯楽版」などに出演。のち東宝の喜劇映画「駅前」「社長」シリーズで人気をあつめ,テレビ,舞台に活躍。昭和56年から「放浪記」の演出も手がけた。桃屋のCMでも知られる。平成11年1月25日死去。74歳。東京出身。日大卒。本名は田沼則子(ただし)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

367日誕生日大事典 「三木のり平」の解説

三木 のり平 (みき のりへい)

生年月日:1924年4月11日
昭和時代;平成時代の喜劇俳優
1999年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三木のり平の言及

【軽演劇】より

…一方,劇場では55年に入って,ドイツ文学者でまたコント作家でもあった秦豊吉(1892‐1956)が実現した〈帝劇ミュージカルス〉によって,戦前の〈東宝劇団〉〈ロッパ一座〉,戦後の〈ムーラン・ルージュ〉などの長い下積みを経た森繁久弥が脚光を浴びた。56年にはさらに東京宝塚(東宝)劇場が,占領軍の接収解除によって活動を再開,東宝重役となった菊田一夫によって大劇場形式のミュージカルが提唱され,エノケン,ロッパ,トニー谷(1917‐87),三木のり平(1923‐ ),有島一郎,越路吹雪(1924‐80),宮城まり子(1929‐ )ら,戦前派・戦後派のタレントが活躍の場を得た。だが,オールスターキャスト型のこうした舞台は,かつての軽演劇のニュアンスからは,程遠いものとなった。…

※「三木のり平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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