三枝(読み)サキクサ

精選版 日本国語大辞典 「三枝」の意味・読み・例文・類語

さき‐くさ【三枝】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一本の木、または草の茎から三つの枝が出ていること。また、その木や草。古く、どの植物をさしたかは未詳。山百合(やまゆり)三椏(みつまた)福寿草沈丁花など、諸説がある。さいぐさ。
    1. [初出の実例]「御歯は三枝(さきくさ)の如き押歯に坐しき」(出典古事記(712)下)
  3. 植物「ひのき(檜)」の異名。〔竹園抄(13C後)〕
  4. 植物「おけら(朮)」の異名。〔重訂本草綱目啓蒙(1847)〕

さい‐ぐさ【三枝】

  1. 〘 名詞 〙 「さきくさ(三枝)」の変化した語。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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