(読み)ヒノキ

デジタル大辞泉 「檜」の意味・読み・例文・類語

ひ‐の‐き【×檜/×檜木】

ヒノキ科の常緑高木。山地に自生するが、多くは植林。高さ30~40メートル。樹皮赤褐色で縦に裂け、小枝鱗片りんぺん状の葉が密に対生する。4月ごろ、雄花雌花とがつき、球形の実を結ぶ。材は淡黄色光沢があり、耐水力が強く、建築その他に重用される。また神事で木をこすって火を出すのにも用いる。同科の裸子植物にはサワラクロベアスナロなども含まれる。ひ。

ひ【×檜】

ヒノキ古名
「真木く―の御門みかど」〈・下・歌謡

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精選版 日本国語大辞典 「檜」の意味・読み・例文・類語

ひ【檜】

  1. 〘 名詞 〙 植物ひのき(檜)」の古名。
    1. [初出の実例]「亦其の身に蘿(こけ)と檜(ひ)(すぎ)と生ひ」(出典古事記(712)上)

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普及版 字通 「檜」の読み・字形・画数・意味


人名用漢字 17画

[字音] カイ(クヮイ)
[字訓] ひのき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は會(会)(かい)。〔説文〕六上に「柏身」とあり、松科の常緑樹。檜(ひのき)は火の木の意。樹皮を檜皮(ひわだ)といい、神殿宮殿の屋根をくのに用いる。

[訓義]
1. ひのき、ひ。
2. と通じ、はた。
3. 棺上の飾り。
4. 古代国名。〔詩〕の国風に「檜風」がある。
5. 古くに作る。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕檜 比乃木(ひのき) 〔和名抄〕檜 飛(ひ) 〔名義抄〕檜 ヒ・ヒノキ 〔字鏡集〕檜ククル・カサキ・ユミノハズ・イタル・ヤハズ・ヒノヤ

[熟語]
檜煙・檜花檜楫・檜宅
[下接語]
寒檜・檜・孤檜・杉檜・秋檜・樅檜・翠檜・疎檜・双檜・蒼檜・霜檜・庭檜・晩檜・風檜・老檜

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動植物名よみかた辞典 普及版 「檜」の解説

檜 (ヒノキ・ヒ)

学名:Chamaecyparis obtusa
植物。ヒノキ科の常緑針葉高木,園芸植物

檜 (ヒノキ)

植物。ヒノキ科の常緑針葉高木,園芸植物。アスナロの別称

檜 (ヒノキ)

植物。ヒノキ科の常緑針葉高木,園芸植物。サワラの別称

檜 (ヒノキ)

植物。ヒノキ科の常緑針葉高木。クロベの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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