上の町(読み)カミノマチ

デジタル大辞泉 「上の町」の意味・読み・例文・類語

かみ‐の‐まち【上の町】

高台にある町。京都などでは、北にある町。かみまち。⇔しもの町
上流第一流
「―も、上﨟とて御口つきどもは殊なること見えざめれども」〈宿木

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精選版 日本国語大辞典 「上の町」の意味・読み・例文・類語

かみ【上】 の 町(まち)

  1. 市街の、上手の方にある町。高い所にある町。かみのちょう。⇔下(しも)の町
    1. [初出の実例]「たく風呂の加減のよきは上の町〈政信〉 遠ひ八瀬まで霧は分まひ〈季吟〉」(出典:俳諧・紅梅千句(1655)一)
  2. ( 「町」は、等級、階級の意 ) 第一級。一流上流階級
    1. [初出の実例]「かみのまちも、上らふとて、御口つきどもは、殊なる事見えざめれど」(出典:源氏物語(1001‐14頃)宿木)

かみ【上】 の 町(ちょう)

  1. かみ(上)の町(まち)
    1. [初出の実例]「上(カミ)の町(テウ)の医者殿に見て貰ひければ」(出典:咄本・口合恵宝袋(1755)四)

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日本歴史地名大系 「上の町」の解説

上ノ町
うえのまち

[現在地名]米沢市下花沢しもはなざわ二―三丁目

くぼ町の北にある下級家臣(原方衆)屋敷町。花沢八町の一。城下東端いま町からまつ川を渡り、北東の道をとり当町を経たのち東南ずさ山へ至る道(梓山道)があり、同道に沿う両側町。窪町を経て信濃しなの町に通じる南北道が町の中央で交差。明和六年(一七六九)の原方屋敷絵図(市立米沢図書館蔵)によれば家数六四。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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