上勝(読み)かみかつ

改訂新版 世界大百科事典 「上勝」の意味・わかりやすい解説

上勝[町] (かみかつ)

徳島県中部,勝浦郡の町。人口1783(2010)。勝浦川上流域を占め,町域の大部分山林で,集落は勝浦川と支流谷底および山腹斜面に散在する。下流部の高鉾地区は隣接する勝浦町とともに古くからミカン栽培が盛んで,総耕地面積の多くがウンシュウミカンを中心とする果樹園となっている。上流部の福原地区では,ユコウ,スダチ,花木などの栽培も見られる。林業も盛んで,人工林が多く,用材生産のほか,シイタケの生産量も多い。近年はノザワナ,ワケギなどの高冷地野菜栽培のほか,アマゴ養殖にも力を入れている。殿河内谷一帯は中部山渓県立自然公園に指定され,1977年に完成した正木ダム上流部には月ヶ谷温泉(単純硫化水素泉,16℃)がある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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