上呉服町(読み)かみごふくまち

日本歴史地名大系 「上呉服町」の解説

上呉服町
かみごふくまち

[現在地名]福井市春山はるやま二丁目・順化じゆんか二丁目

北陸街道沿いの町で、北は下呉服町、南はきよう町。慶長年間北庄四ツ割図に呉服町とみえ、家数四二、その北に「せいげんじまえ町」(家数九)が続く。以上二町は柴田氏時代からの古い町並で、同図では清源寺前町の北側東西に堀と土居が記され、柴田氏時代の城下北口の名残であろうか、街道に見通しを防ぐ屈曲さえみられる。貞享二年(一六八五)福居御城下絵図では呉服町は上呉服町(正徳三年以降上呉服上町・同下町に分れる)に、清源寺前町は中呉服町にそれぞれ改称された。


上呉服町
かみごふくちよう

[現在地名]長浜市元浜町もとはまちよう

南の西本にしほん町から続く北国街道筋の両側町、北の中呉服町との間の東西通りは大手おおて町。朱印地。慶安四年(一六五一)検地帳(川崎文書)によれば、「上ノ呉服町東かわ」に屋敷地一一があげられ、うち明屋敷一、「上ノ呉服町西かわ」に屋敷地一一があげられ、うち明屋敷一。元禄八年大洞弁天寄進帳では家数二〇(借家二)、男四〇・女四五で、町年寄・町代・横目が置かれ、煙草屋二・紙屋・酒屋米屋大和屋絹屋・白米屋・小間物屋がいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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