上大沢村(読み)かみおおぞうむら

日本歴史地名大系 「上大沢村」の解説

上大沢村
かみおおぞうむら

[現在地名]北区大沢町上大沢おおぞうちようかみおおぞう

大沢川の上流にある有馬ありま郡の村で、北は中大沢村。慶長国絵図に上大沢村とみえ、高三四七石余。正保郷帳では高四九五石と急増するが、これは慶長七年(一六〇二)から元和六年(一六二〇)領主有馬豊氏の増高が加えられたためで、その後も解消されず、天保郷帳では五一九石余となる。領主の変遷市原いちはら村に同じ。延宝期(一六七三―八一)と推定される村明細帳(淵上家文書)によると村域は東西四町・南北八町、氏神は牛頭天王社、寺院光福こうふく寺と禅宗の庵の二寺、家数六七(高持五三・無高一四)・人数三七三。


上大沢村
かみおおざわむら

[現在地名]輪島市上大沢町

大沢村の西、日本海に面した海浜・後背山地に立地。地内を北流する上大沢川(男女滝川)が日本海に注ぐ。かめぞともいう。中世志津良しつら庄大沢村の内から分立。永徳二年(一三八二)二月一八日の志津浦時長等連署置文案(弥郡文書)に「上大沢」がみえる。文安三年(一四四六)一〇月二日の畠山義忠判物(同文書)によると、義忠から大沢村の内黒杉くろすぎ分を安堵された弥郡時賀の屋敷が上大沢にあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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