上富田町(読み)かみとんだちよう

日本歴史地名大系 「上富田町」の解説

上富田町
かみとんだちよう

面積:五五・二八平方キロ

西牟婁郡の西部に位置し、北西は田辺市、東は大塔おおとう村、南西白浜しらはま町、南東日置川ひきがわ町に接する。奈良県吉野よしの十津川とつかわ安堵あんど山に源を発する富田川が町内を北東から南西に斜行して、白浜町へ流出する。町域西部を国鉄紀勢本線が通り、朝来あつそ駅がある。駅前付近で国道四二号から奥地に入る国道三一一号が分岐する。郡内の主要な農業地帯であるが、近年は田辺市郊外の様相を呈し住宅が増え、一方近代農業も盛んである。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上富田町」の意味・わかりやすい解説

上富田〔町〕
かみとんだ

和歌山県南西部,富田川中・下流域の町。 1956年岩田村と市ノ瀬村合体して町制。 58年富田川町と合体。町名はこの旧富田川町の上流にあったことによる。盆地状の沖積平野に位置し,ミカン栽培をはじめとする農業が行われる。中心集落は西部の朝来 (あっそ) で,その近くの生馬が熊野街道の大辺路と中辺路 (現国道 42号線と 311号線) の分岐であった。 JR紀勢本線が通る。面積 57.37km2人口 1万5236(2020)。

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