上条城跡(読み)じようじようじようあと

日本歴史地名大系 「上条城跡」の解説

上条城跡
じようじようじようあと

[現在地名]柏崎市黒滝

黒滝くろたき集落の標高一五〇メートルほどの丘陵を二段に削平した方形館城。県道高田―保倉―柏崎線脇にあり、東は川を外堀とする。東方は標高約一八六メートルの高河内たこうち山を越えて鯖石さばいし川沿いの北条きたじよう城跡・善根ぜごん城跡、西方には旗持はたもち城跡、猿毛さるげ城跡(現中頸城郡柿崎町)、鵜川下流には琵琶島びわじま城跡、南方上流に黒姫くろひめ(八八九・五メートル)鷲の巣わしのす(六二三・九メートル)の間の地蔵じぞう峠越と小岩こいわ峠越で松之山まつのやま(現東頸城郡松之山町)方面へ通じる道が延びる。


上条城跡
じようじようじようあと

[現在地名]春日井市上条町

国鉄春日井駅の西南約三〇〇メートル、老樹の生茂った平地にある。建保六年(一二一八)今井兼平の孫である小坂孫九郎雄吉(林家三世)佐渡より当地に来て築城。八世重之のとき林と改姓、一三世盛重は織田信長に従った。一四世重登は、小牧長久手の戦で豊臣秀吉方の池田信輝の要請を受けて旧跡を修理した。長久手の戦の後、秀吉は竜泉りゆうせん(現名古屋市)に帰り当館に逗留した。慶長年間(一五九六―一六一五)に秀吉はこの時の賞として重登を小牧街道五七ヵ村の総代名主とした(林家文書)

城館の規模は、東西八五間・南北一〇〇間余で、内堀は三六間と四三間、城地は約五反である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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