上砂川(読み)かみすながわ

改訂新版 世界大百科事典 「上砂川」の意味・わかりやすい解説

上砂川[町] (かみすながわ)

北海道中央部,空知支庁空知郡の町。人口4086(2010)。夕張山地をパンケウタシナイ川が刻み,その河谷に炭鉱町が立地していた。1899年福井県人が農場を開き郷里の名をとって鶉(うずら)と称したのが開拓の初めで,今もこの地名は市街西部に残っている。1914年三井鉱山が採炭を始め,18年鉄道(函館本線支線,現在は廃線)が開通して,以来産炭地として発展した。1949年砂川・歌志内両町の一部を分離して,この鉱山町を中心に上砂川町が生まれ,58年には人口3万を超えた。60年代の石炭不況期を迎え,以降相次いで閉山し,人口減少が続いている。農業は事実上行われていない。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報