日本大百科全書(ニッポニカ) 「上砂川」の意味・わかりやすい解説
上砂川(町)
かみすながわ
北海道中西部、空知(そらち)総合振興局管内の町。1949年(昭和24)砂川町(現、砂川市)と歌志内(うたしない)町(現、歌志内市)の一部が分離合併して成立。町名は砂川町の川上にあるので命名された。パンケウタシナイ川中流の河谷を中心とする山間にあり、交通は砂川市域のJR函館(はこだて)本線砂川駅、国道12号、奈井江(ないえ)町域の道央自動車道奈井江・砂川インターチェンジが近い。1914年(大正3)三井鉱山が開坑。4年後に鉄道(JR函館本線の支線、1994年廃止)が開通し、石炭の街として発展した。石炭不況のなかにあって合理化を進めていたが、1987年(昭和62)閉山した。その後は鶉(うずら)地区の工業団地造成による企業誘致などによる炭鉱跡地の利用、上砂川岳国民休養地など多角的な施設により、町経済の立て直しを図っている。面積39.98平方キロメートル、人口2841(2020)。
[柏村一郎]
『『上砂川町史』(1959・上砂川町)』