下乗(読み)ゲジョウ

デジタル大辞泉 「下乗」の意味・読み・例文・類語

げ‐じょう【下乗】

[名](スル)
乗り物から降りること。特に、貴人の前で、車馬から降りること。「全員下乗して出迎える」
社寺境内などに車馬を乗り入れることを禁止すること。また、その札。下馬
[類語]下りる降り立つ降車下車下船下馬降機

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下乗」の意味・読み・例文・類語

げ‐じょう【下乗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 乗り物からおりること。
    1. [初出の実例]「先は馬上がきにいらぬ、急でげぜう仕れ」(出典:浄瑠璃・弱法師(1694)四)
  3. 寺社の境内や城内などに車馬を乗り入れることを禁じること。また、その制札。下馬。
    1. [初出の実例]「白鷺池には水たえて、草のみふかくしげれり。退梵下乗の卒都婆も苔のみむして傾きぬ」(出典:平家物語(13C前)二)
  4. 貴人に対する礼として馬からおりること。

か‐じょう【下乗】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 足ののろい馬。駑馬(どば)。転じて、才能のない人。愚者。〔陳琳‐為曹洪与世子書〕
  3. 乗り物からおりること。げじょう。〔広益熟字典(1874)〕

した‐のり【下乗】

  1. 〘 名詞 〙 馬術で、他人の馬を乗り馴らすこと。〔小笠原入道宗賢記(1609頃)〕

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