下船(読み)ゲセン

精選版 日本国語大辞典 「下船」の意味・読み・例文・類語

くだり‐ぶね【下船】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 川を下ってゆく船。
    1. [初出の実例]「川尻に受領のくだり船にあそびの船こぎよせたるかたかける所をよめる」(出典:散木奇歌集(1128頃)雑上)
  3. 特に、伏見から大坂へ下る淀川乗合船
    1. [初出の実例]「伏見の里に日高につき、下り舟待いとまありければ」(出典:俳諧・大坂独吟集(1675)上)
  4. 江戸時代、大坂、兵庫など上方から、江戸をはじめ全国各地へ航行する船。
    1. [初出の実例]「播州に、風の神とて宮あり。下(くだ)り船の船頭宿願して、順風をこふ」(出典咄本醒睡笑(1628)六)

げ‐せん【下船】

  1. 〘 名詞 〙 船からおりること。
    1. [初出の実例]「神戸からずっと一緒であった米国の老嬢二人も〈略〉いよいよ此処で下船して」(出典:旅日記から(1920‐21)〈寺田寅彦〉ポートセイドから伊太利へ)
    2. [その他の文献]〔日知録‐杏壇〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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