不能(読み)フノウ

デジタル大辞泉 「不能」の意味・読み・例文・類語

ふ‐のう【不能】

[名・形動]
できないこと。また、そのさま。不可能。「解決不能問題」「再起不能
能力才能のないこと。また、そのさま。無能。
大臣の能―を疑うじゃなし」〈魯庵社会百面相
性的能力のないこと。インポテンツ
数学で、方程式がないこと。
[類語](1不可能無理困難実現不能・駄目だめ出来ない相談難しい

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精選版 日本国語大辞典 「不能」の意味・読み・例文・類語

ふ‐のう【不能】

〘名〙 (形動)
① 才能のないこと。はたらきのないこと。また、そのさま。不才。無能。
※栄花(1028‐92頃)花山たづぬる中納言「此の東三条大将のふのうを奏し給ひて」 〔論語泰伯
② できようのないこと。むりであること。また、そのさま。不可能。〔仏和法律字彙(1886)〕
※海に生くる人々(1926)〈葉山嘉樹〉四「救助不能の信号が揚げられた」
③ 性的能力のないこと。また、そのさま。
※明くる日(1965)〈河野多恵子〉「自分の躰はもともと不能だったのではないだろうか」
④ 数学で、方程式が解を持たないこと。

あたわ‐・ず あたは‥【不能】

連語〙 (「あたう(能)」の未然形に打消の助動詞「ず」のついたもの) ⇒あたう(能)

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普及版 字通 「不能」の読み・字形・画数・意味

【不能】ふのう

能力がない、できない。

字通「不」の項目を見る

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