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河野多恵子 コウノタエコ

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デジタル大辞泉の解説

こうの‐たえこ〔かうのタヱこ〕【河野多恵子】

[1926~2015]小説家。大阪の生まれ。本姓、市川。「蟹(かに)」で芥川賞受賞。他に「一年の牧歌」「みいら採り猟奇譚」「後日の話」「半所有者」など。評論に「谷崎文学と肯定の欲望」がある。芸術院会員。平成14年(2002)文化功労者、平成26年(2014)文化勲章受章。

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百科事典マイペディアの解説

河野多恵子【こうのたえこ】

小説家。大阪生れ。大阪府女専卒。作家を志し上京,丹羽文雄の同人誌《文学者》に参加した。《蟹》(1963年)で第49回芥川賞を受賞。1965年洋画家市川泰と結婚。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

河野多恵子 こうの-たえこ

1926-2015 昭和後期-平成時代の小説家。
大正15年4月30日生まれ。「文学者」同人となり,昭和38年「蟹」で芥川賞。特異な感覚で意識内の世界をえがき,44年「不意の声」で読売文学賞,55年「一年の牧歌」で谷崎潤一郎賞。平成元年芸術院会員。3年「みいら採り猟奇譚」で野間文芸賞。11年「後日の話」で伊藤整賞。14年「半所有者」で川端康成文学賞。同年文化功労者。評論に「谷崎文学と肯定の欲望」(昭和52年読売文学賞)などがある。26年文化勲章。平成27年1月29日死去。88歳。大阪府出身。大阪府女子専門学校(現・大阪女子大)卒。本名は市川多恵子。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

河野多恵子
こうのたえこ
(1926―2015)

小説家。大阪市生まれ。大阪府女子専門学校(現、大阪府立大学)在学中は第二次世界大戦時の動員生活、戦後2年間の結核療養生活を経て、『文学者』に『余燼(よじん)』(1951)を発表。『幼児狩り』(1962)で認められ、翌1963年『蟹(かに)』により芥川(あくたがわ)賞受賞。偏執的な感性を特色とする観念的な作風で、人間性を被虐・加虐のゆがみを通してとらえる傾向が強い。女流文学賞を受賞した『最後の時』(1966)のほか、『不意の声』(1968)、『回転扉』(1970)、『雙夢(そうむ)』(1972)、『一年の牧歌』(1980)など、丹念に書き込まれた日常性の底に無気味な深淵(しんえん)が開かれてゆく。『みいら採り猟奇譚(きたん)』(1990)、『後日の話』(1999)、『秘事』(2000)では、夫婦の純愛を、練りこまれた文体で描いている。評論に『谷崎文学と肯定の欲望』(1975)がある。2002年(平成14)文化功労者。[田中美代子・橋詰静子]
『『河野多恵子全集』全10巻(1994~1995・新潮社) ▽『幼児狩り・蟹』(新潮文庫) ▽『谷崎文学と肯定の欲望』(中公文庫) ▽『不意の声』(講談社文庫)』

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