両山寺(読み)りようさんじ

日本歴史地名大系 「両山寺」の解説

両山寺
りようさんじ

[現在地名]中央町両山寺

吉備高原の二上ふたかみ山の南麓部にある。山号二上山。高野山真言宗。現本尊は正観音。二上山は山容が金胎両部の二峰をもち、古くから霊場となっていた。「作陽誌」によれば開基については諸説あり、和銅七年(七一四)越の泰澄による説、最澄の巡錫による台密の道場説、空海が出雲国杵築きづき(現島根県簸川郡大社町)からの帰路、泰澄の霊夢による説などで、泰澄の白山信仰との関連がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の両山寺の言及

【二上山】より

…山頂からは遠く伯耆大山や瀬戸内海を眺望することができ,山頂は北峰の城山,南峰の弥山(みせん)の二つに分かれている。山頂近くに泰澄が開いたと伝えられる両山寺(りようざんじ)がある。二上山の信仰で特徴的なのは,護法善神をまつる護法社の存在と,両山寺で8月14日に執行される護法祭である。…

※「両山寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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