中の重(読み)ナカノエ

デジタル大辞泉 「中の重」の意味・読み・例文・類語

なか‐の‐え〔‐へ〕【中の重】

内裏外郭門である建礼春華修明建春宜秋朔平式乾などの諸門の内側内郭との間の区域のこと。
神社宮殿殿舎中門の間の空き地

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精選版 日本国語大辞典 「中の重」の意味・読み・例文・類語

なか【中】 の 重(え)

  1. 内裏(だいり)を囲む築地宮垣。またそれに囲まれた内部。内裏。四方に門(東に建春門。南に建礼門のほか二門。西に宜秋門。北に朔平門、式乾門)があり、宮門と称し衛門府が警備する。この内側に朱塗の廊で囲まれた一郭があり、ここに内裏の殿舎がある。この廊を内重(うちのえ)・閤垣といい、その諸門を閤門(こうもん)と称する。
    1. [初出の実例]「於中重行事、早令装束者」(出典:九暦‐九条殿記・駒牽・天慶元年(938)九月七日)
  2. 神社・宮殿などの、殿舎と中門との間の空地

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