中山文五郎(読み)ナカヤマ ブンゴロウ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中山文五郎」の解説

中山 文五郎(3代目)
ナカヤマ ブンゴロウ


職業
歌舞伎俳優

経歴
嘉永末(1853)年に3代目中山猪八と名乗り子役として舞台修業。明治3年大坂同座で3代目中山文五郎を襲名名題昇進敵役を兼ねたが、道外方本領とし、容姿口跡が良く人気を博し「三都無類道化の大隊長」と言われた。

没年月日
明治12年 (1879年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中山文五郎」の解説

中山文五郎(初代) なかやま-ぶんごろう

1761-1814 江戸時代中期-後期歌舞伎役者
宝暦11年生まれ。初代中山文七の門にはいり,中山小三郎を名のる。天明6年中山文五郎,文化9年江戸にいき中山豊五郎と改名する。同年上方にかえり文五郎の名にもどした。世話物をよくし,敵役(かたきやく)を得意とした。文化11年8月19日死去。54歳。大坂出身。俳名は矢馬,由男,美男屋号は大黒屋,大和屋

中山文五郎(2代) なかやま-ぶんごろう

?-1862 江戸時代後期の歌舞伎役者。
3代中山文七(のち中山百花)の門弟となり,中山百蔵を名のる。京坂で敵役(かたきやく)をつとめ,文政8年2代を襲名。「顔付きは見るから可笑(おか)しく」といわれ道化役を得意とした。文久2年死去。俳名は美男,眼猿。屋号は大坂屋,鬢付屋(びんつけや)。

中山文五郎(3代) なかやま-ぶんごろう

?-1879 幕末-明治時代の歌舞伎役者。
大坂浜芝居をへて,明治3年大阪中の芝居(中座)で3代を襲名。敵役(かたきやく)とともに,道化役を得意とした。明治12年9月1日死去。大坂出身。前名は中山猪八(3代)。俳名は眼笑。屋号は鬢付屋(びんつけや)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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