口跡(読み)コウセキ

世界大百科事典 第2版の解説

こうせき【口跡】

俳優の音声演技の一要素。歌舞伎俳優の発声法,せりふ回し,エロキューションなどのせりふ術と,声音,高低などの声の質の両面をいう。歌舞伎の演技は,おもにせりふとしぐさから成り立つが,なかでも,古来から〈一声二振三男〉といわれるほど口跡の良さは,役者の質を評価する重要な要素である。口跡は役者の財産という意識がそこにある。【富田 鉄之助】

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

こうせき【口跡】

言葉づかい。口のきき方。特に、歌舞伎の役者の声色や台詞の言い回し。 「 -のいい役者」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

こう‐せき【口跡】

〘名〙
① ことばづかい。ものの言い方。口上。
※浮世草子・色道大皷(1687)四「人だちある所には破れたる傘をさしかけまはらぬ口跡(コウセキ)に売たつれど」
② 役者のせりふの言い方。また、その声色。
※評判記・剥野老(1662)松本左門「げいわたりなみ也、はなみあしし、口跡(コウセキ)みみにたつか」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

アポ電詐欺

《「アポ」は「アポイントメント」の略》電話を使用した振り込め詐欺の一。身内の者になりすまして電話番号が変わったと伝え、再度電話して金銭を要求したり、役所の担当者や銀行員などになりすまして電話をかけ、後...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

口跡の関連情報