中村歌七(読み)ナカムラ カシチ

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「中村歌七」の解説

中村 歌七(5代目)
ナカムラ カシチ


職業
歌舞伎俳優(大阪)

本名
黒谷 梅三郎

別名
初名=実川 梅三郎,前名=実川 市蔵,黒谷 市蔵,別名=中村 嘉七(5代目),俳名=鶴亀

屋号
松鶴屋

生年月日
文久1年 2月23日

出生地
大坂・西堀江(大阪府)

経歴
初代実川八百蔵の門弟となり実川梅三郎を名乗る。明治2年大阪竹田芝居「先代萩」で初舞台、11年同座で市蔵と改名。18年大阪朝日座にて黒谷市蔵と改める。23年上京し吾妻座、東京座につとめる。43年浪花座の改築披露で5代目中村歌七を襲名。その後も東西の舞台で活躍する。立役女形を兼ねたが、敵役を得意とした。

没年月日
昭和6年 3月20日 (1931年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「中村歌七」の解説

中村 歌七(5代目)
ナカムラ カシチ

明治期の歌舞伎俳優(大阪)



生年
文久1年2月23日(1861年)

没年
昭和6(1931)年3月20日

出生地
大阪・西堀江(大阪府大阪市)

本名
黒谷 梅三郎

別名
初名=実川 梅三郎,前名=実川 市蔵,黒谷 市蔵,別名=中村 嘉七(5代目),俳名=鶴亀

屋号
松鶴屋

経歴
初代実川八百蔵の門弟となり実川梅三郎を名のる。明治2年大阪竹田芝居「先代萩」で初舞台、11年同座で市蔵と改名。18年大阪朝日座にて黒谷市蔵と改める。23年上京し吾妻座、東京座につとめる。43年浪花座の改築披露で5代目中村歌七を襲名。その後も東西の舞台で活躍する。立役、女方を兼ねたが、敵役を得意とした。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「中村歌七」の解説

中村歌七(4代) なかむら-かしち

1817-1881 幕末-明治時代の歌舞伎役者
文化14年生まれ。坂東(ばんどう)寿太郎の門弟。2代中村歌七の養子となる。嘉永(かえい)元年4代中村仲蔵(なかぞう)を名のり,京坂の舞台で活躍。6年江戸市村座で中村仲助と改名。のち大坂にかえり,明治7年4代歌七を襲名,ついで嘉七とあらためる。敵役(かたきやく)として重きをなした。明治14年2月13日死去。65歳。本名は秋田七賀助。初名は坂東寿三郎(初代)。俳名は慶雀,飛鶴。屋号は松鶴屋。

中村歌七(2代) なかむら-かしち

?-1841* 江戸時代後期の歌舞伎役者。
初代藤川友吉,のち3代中村歌右衛門(うたえもん)の門人となる。文化8年2代加賀屋歌七をつぎ,9年2代中村歌七を襲名。さらに天保(てんぽう)10年中村四郎兵衛(しろべえ)と改名。立役(たちやく),敵役(かたきやく),女方をかねた。天保11年12月21日死去。初名は藤川音吉。前名は中村橋之助,中村仲助。俳名は飛鶴。屋号は松鶴屋。

中村歌七(5代) なかむら-かしち

1861-1931 明治-昭和時代前期の歌舞伎役者。
文久元年2月23日生まれ。初代実川八百蔵の門弟。明治2年大阪竹田芝居で初舞台。43年浪花(なにわ)座の改築披露で5代歌七を襲名。立役(たちやく),女方,敵役(かたきやく)をかねた。昭和6年3月20日死去。71歳。大坂出身。本名は黒谷梅三郎。初名は実川梅三郎。前名は実川市蔵,黒谷市蔵。俳名は鶴亀。屋号は松鶴屋。別名に中村嘉七(5代)。

中村歌七(3代) なかむら-かしち

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
2代芳沢(よしざわ)いろはの門から2代嵐璃寛(あらし-りかん)の門にはいる。京坂の舞台をつとめ,天保(てんぽう)10年(1839)2代中村歌七の養子となって,3代歌七を襲名。俏事(やつしごと)にすぐれた。初名は芳沢円次郎(2代)。前名は嵐勝三郎,中村勝三郎。屋号は松鶴屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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